回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
手島精管株式会社
成果内径寸法(試作品) 0.07mm→0.0697mm
| 事業者名 | 手島精管株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県 館林市 |
| 業種 | 業務用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 44人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1972年 |
当社は40年以上にわたり医療注射針用のステンレスチューブ製造に関わってきた。医療現場では世界の医療機器メーカーに高度な部品供給が求められ、日本のものづくり技術が注目されている。海外の大手医療機器メーカーから、内径公差0.002のチューブの試作依頼があった。
抱えていた課題
やったこと
造管工程では、素管の溶接前後の2カ所でパイプを左右から押さえ、スプリングバックを抑えて溶接部の肉厚を確保し、真円度を高めた。肉決め引抜治具の製造用に、全加工軸がサーボモータ駆動のCNC円筒研削盤を導入し、0.0001ミリ単位で砥石台の角度、主軸の移動、回転速度を調整できるようにした。これによりダイスとプラグのアプローチ角を最適に合わせ、高精度のプラグを製造できた。品質保証では、キーエンスのデジタルマイクロスコープを導入し、高倍率の撮影画像による非接触測定を可能にした。試作では内径φ0.07±0.002を達成し、n=10の平均値は0.0697、実測でφ0.0712を確認した。
| 加工機 | モリマシナリーのスクイズスタンド |
|---|---|
| 加工機 | 全加工軸がサーボモータ駆動のCNC円筒研削盤 |
| 検査測定 | キーエンスのデジタルマイクロスコープ |
新しい製品・サービス:医療用の超狭小内径公差ステンレスチューブ(内径φ0.07、公差±0.002)
ミクロン精度の医療用ステンレスチューブの試作開発に成功し、海外の大手医療機器メーカーとの取引拡大に大きく前進した。非接触測定により従来不可能だった極細径チューブの内径測定と品質保証の体制が整った。量産が実現すれば年間300万本の生産と売上の拡大が見込まれ、展示会などを通じて極細径・狭小公差チューブのアピールも進める。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
40年以上にわたり医療注射針用ステンレスチューブを製造してきたとあり、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。
海外大手医療機器メーカーからの要求に応えたとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。
課題を3つ(真円度向上、プラグ加工精度向上、非接触測定による品質保証)に整理し、各プロセスに設備を導入したと具体的に書かれている。
内径公差±0.002の目標に対し、n=10の平均値0.0697を達成し、年間300万本・1億4,700万円(年間)の売上見込みが数字で示されている。
従業員数44人と記載はあるが、補助事業の遂行体制や人材配置についての記述は見当たらない。
医療注射針向けの超狭小公差チューブという製品価値と、海外医療機器メーカーの量産予定・顧客評価の流れが具体的に書かれている。
試作、顧客評価1年、問題なければ量産という流れは示されているが、スケジュールの詳細や課題解決の方法は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
公差0.002は通常要求される0.02の1000分の1の高精度規格で、同分野で高水準の高付加価値化を図る内容と読み取れる。
海外医療機器メーカーとの取引拡大や国際市場への展開がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の記述はない。
設備投資1億4,700万円に対し年間売上総額の見込みはあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果は書かれていない。
マイクロスコープによる非接触測定の導入で品質保証体制を整えたとあり、デジタル技術の活用はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
群馬県館林市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした付加価値や地域経済への牽引は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
顧客での1年間の性能評価を経て、問題がなければ量産に移行する予定である。試作開発で使用した機械装置を生産転用し、引き合いに備える。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%