ものづくり補助金平成24年度群馬県

自動車駆動系部品の生産及びメーカー増産計画における生産体制の強化

株式会社吉田鉄工所

成果不良率 0.5%→0%

この事例のポイント

  • 研削工程がボトルネックとなり、他工程とのアンバランスから生産効率が低下していた。
  • 既存の研削工程のボトルネックを解消するため、円筒研削盤を新たに導入して生産能力を増強した。
  • 不良率 0.5%→0%。円筒研削盤の増設と自動クランプ方式の導入により加工時間が短縮され、生産効率が50%向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社吉田鉄工所
所在地群馬県 前橋市
業種金属製品製造業
技術分野切削加工
従業員数170人
資本金2,000万円
設立1945年

事業の背景

当社は自動車駆動系部品の一つであるサイドギヤ(LSD内部品)を加工している。好業績を続ける国内メーカーの増産計画を受けていた。自動車駆動系部品は高い技術力を必要とするため海外生産は容易ではないが、わが国製造業の海外移転が進む中で、生産品の一部が海外生産されることが危惧されていた。LSDは世界的な普及が見込まれるEVや燃料電池車にも欠かせない部品である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力研削工程がボトルネックとなり、他工程とのアンバランスから生産効率が低下していた。
  • 生産能力国内メーカーの増産計画に応えるため、生産性の向上が急務となっていた。
  • 品質・精度前工程による製品の振れと熱処理変形があり、加工寸法の最適化と高品質化が求められていた。
  • コスト・採算海外との生産競争に勝つため、より低コストで高品質な製品づくりが必要とされていた。

やったこと

既存の研削工程のボトルネックを解消するため、円筒研削盤を新たに導入して生産能力を増強した。前橋工科大学の下田祐紀夫教授の指導を受け、工程内の加工最適化と品質向上に取り組んだ。自動クランプ方式を導入して加工時間を短縮した。前工程による製品の振れと熱処理変形を考慮し、加工寸法の最適条件を決定した。検査工程のインライン化にも取り組んだ。

事業の効果

  • 不良率 0.5%→0%

円筒研削盤の増設と自動クランプ方式の導入により加工時間が短縮され、生産効率が50%向上した。多品種少量生産への対応力が上がり、増産の要求にも応えられるようになった。加工条件の最適化など工程改善により製品品質が安定し、量産転用時の不良率低減が見込まれる。加工時間短縮と検査工程のインライン化により製造コストの削減が期待され、価格競争力が強化された。

今後の展望

本補助事業で手掛けた製品は、今後5年間で約1.5倍の受注増加が見込まれる。今回の成果を活用して国内製造業の空洞化を防ぎ、海外との価格競争に打ち勝つ事業に力を注ぐ考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。