ものづくり補助金平成25年度製造業東京都

ふくらはぎの疲れをほぐす「モンデリング」

ミツワ株式会社

この事例のポイント

  • 主に大手企業の下請けとしてプラスチック射出成形を行ってきたが、約10年前から下請けからの脱却を目指し独自の新商品開発に取り組んでいた。
  • ふくらはぎ用の新商品「モンデリング」を開発し、内径6.6cm、7.7cm、8.8cmの3サイズと、硬さ「ソフト」「ハード」の2種類、合計6つの試作を行った。
  • 平成27年の販売開始以来、約5万個を販売している。

事業者のプロフィール

事業者名ミツワ株式会社
所在地東京都 東京都足立区
業種プラスチック製品製造業
技術分野立体造形
従業員数10人
資本金1,500万円
設立1967年

事業の背景

昭和42年の創業以来、主に大手企業の下請けとしてプラスチックの射出成形を行ってきた。約10年前から下請けからの脱却を目指し独自商品の開発に力を入れ、平成20年にオリジナル商品「美顔器 ユビタマゴ」を販売開始して販売累計30万個を突破した。下請け加工と自社商品の売上割合は8対2で、自社商品の販売額は毎年増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術主に大手企業の下請けとしてプラスチック射出成形を行ってきたが、約10年前から下請けからの脱却を目指し独自の新商品開発に取り組んでいた。
  • 新製品・新技術ふくらはぎ全周をほぐすらせん状の突起をリング全周に施す必要があったが、その金型製作には五軸マシニングセンタが必要で、既存の取引先では対応できなかった。

やったこと

ふくらはぎ用の新商品「モンデリング」を開発し、内径6.6cm、7.7cm、8.8cmの3サイズと、硬さ「ソフト」「ハード」の2種類、合計6つの試作を行った。素材は伸縮自在のエラストマー樹脂を採用し、ゴムは匂いや肌荒れが懸念されて見送った。らせん部分は金属の精密加工で高い技術力を持つ新規の会社に製作を依頼し、できた部品を金型メーカーに持ち込んではめ込む分業式で金型を完成させて商品化した。らせんの技術で特許第5621069号を取得している。

金型モンデリング試作用金型

新しい製品・サービス:ふくらはぎ全周をコロコロと転がしてほぐす「モンデリング」。らせん状の突起が特徴で、HOGUシリーズの新商品として加わった。

事業の効果

平成27年の販売開始以来、約5万個を販売している。らせん加工の特許、商標登録と意匠登録を取得し、シリーズ全体や他の商品でも知的財産権を取得した。社員10名の規模で全社一丸となってオンリーワンのブランド化を進めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性4

    約10年前から下請け脱却を目指し、美顔器ユビタマゴ、HOGUシリーズと自社商品開発を続けてきた経緯が具体的に書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    他社には真似できないらせん形状や特許取得が強みとして示されるが、市場動向との関係の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    下請けの売上比率8対2や、既存取引先では五軸加工に対応できなかった課題が書かれているが、高付加価値化の定量目標は示されていない。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    販売累計30万個や販売約5万個の実績はあるが、今後の付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制4

    社員10名の体制で設計者がWeb担当を兼務し、経理担当が顧客窓口を兼務する状況が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    1,500円(税抜)の価格帯、小売店での棚販売の必要性、通販との価格差など顧客・販路の考え方が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    イギリスと台湾での展開準備や消耗品の開発など今後の計画は書かれるが、スケジュールや課題解決方法は具体的ではない。

  • 財務と資金の調達2

    金型総制作費の約3分の2に補助金を充当したことはわかるが、財務状況や金融機関からの資金調達は書かれていない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    らせん突起のエラストマー製ふくらはぎ用商品で、他社に真似できない形状と特許取得が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    国が補助する積極的理由として、経済波及や雇用創出に関する記述はうかがえない。

  • 費用対効果3

    金型総制作費の約3分の2に補助金を充当し、約5万個を販売したと書かれているが、費用対効果の数値分析はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    足立区の企業であることはわかるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

イギリスと台湾でシリーズ展開を準備しており、海外の販路を広げる計画である。付属の消耗品や「HOGUシリーズ」の最新商品も準備し、商品群の拡大を続けている。

事業者の声

「モンデリング」は、下請けとして頑張ってきた50年の成果として、世に出すことができた商品です。金型や販促物のデザイナー、モデルさん、商品の命名も、実に多くの人の力を借りました。実にタイミングよくいろいろな人が助けてくれましたが、もし自分から種を蒔かなかったなら、何も始まらないと実感しています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。