回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社トウト工機
| 事業者名 | 株式会社トウト工機 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 西多摩郡瑞穂町 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,精密加工 |
| 従業員数 | 32人 |
| 資本金 | 2,005万円 |
| 設立 | 1985年 |
1979年創業、1985年設立の当社は、半導体製造装置部品、自動化ライン用機器、X線検査装置、自動車部品、医療機器、航空部品、照明機器などの部品製造や組立加工を行っている。NC旋盤加工を主力とし、高精度・高品質はもちろん、薄肉・薄物の高難易度製品も数多く手がける。素材はステンレスが8割を占め、304、316、630等の難加工材を得意とする。受注量の増加と設備の大型化に伴い、平成29年に第二工場を竣工した。
抱えていた課題
やったこと
競合他社でも対応が難しいとされる細穴加工を可能にするオークマ株式会社製のマシニングセンタMB-56VBを導入した。これにより0.2mmの細穴加工が可能となり、高真円度や平面度の要求が高い薄物加工にも対応できるようになった。導入後、加工時間は従来の機械に比べ約3割短縮された。段取り時間も改善され、特に量産加工の生産効率向上につながった。
| 加工機 | オークマ製マシニングセンタMB-56VB |
|---|
高速スピンによる細穴加工で0.2mmの加工が可能になり、高真円度や平面度が求められる薄物加工も得意分野として強化された。加工時間は従来の機械に比べ約3割短縮され、段取り時間も改善した。特に量産加工では生産効率が向上した。設備導入は収益にも比較的早く結びついた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
リーマンショック後に営業へ注力し設備投資を積極化したとあり、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略として明示されてはいない。
市場ニーズ把握のため営業会社ティスと連携し、0.2mm細穴や薄物加工など得意分野を具体的に示しており、強みを活かした優位性が読み取れる。
量産加工の生産効率向上と加工時間約3割短縮が書かれ課題解決の方向は読めるが、付加価値向上の具体的な数値目標は示されていない。
加工時間約3割短縮という実績はあるが、付加価値の高い創出や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。
若手が従来機を使いこなせる体制、平均年齢30代、ティスとの役割分担(品質検査は別社員)が具体的に書かれている。
半導体関連部品が多く丸もの8割、φ1〜350mm対応、ペット用骨壷など顧客ニーズへの対応が具体的に示されている。
第二工場への設備搬入を平成30年から翌年にかけて進める計画が示され、スケジュールはあるが課題解決の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
0.2mm細穴加工や高真円度の薄物加工を競合が対応困難な分野で実現しているとあり、高水準の加工技術が示されている。
半導体・自動車・医療・航空など幅広い産業の部品を手がけ、第二工場竣工で雇用や生産拡張に触れるが、国が補助する積極的理由は薄い。
加工時間約3割短縮と量産の生産効率向上は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
半導体関連の部品加工を主軸とし成長分野への関わりがうかがえるが、日本経済の構造転換に資する具体的記述はない。
東京都瑞穂町の立地と若手雇用には触れるが、地域の特性を活かした経済成長への牽引は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も半導体関連を主軸としつつ、観賞用のメタルけん玉、ゴルフ用真鍮製マーカー、ペット用アルミ骨壷など機知に富んだ自社製品も作っていく予定である。平成30年から翌年にかけて第二工場への設備搬入を進め、生産体制を拡張していく。
守りに入っているとダメだと思い知らされたのは、リーマンショックのときでした。その後、営業にも力を入れるようになり、設備投資にも積極的に取り組んでいます。当設備の導入後、比較的早く収益に結びついたこともあり、この成功体験が、その後の設備投資にも繋がりました。今後は、平成30年から翌年にかけて、第二工場への設備搬入を進め、生産体制を拡張していきます。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。