ものづくり補助金平成25年度製造業神奈川県

無線遠隔操縦ゴム人工筋肉駆動ロボットの商品化試作開発

コーワテック株式会社

この事例のポイント

  • 林業は労災の発生率が高く高齢化も進んでおり、機械化のニーズがあると考えた。
  • 新たに認可された920MHzの周波数に対応したソフトウェアを開発し、それを基盤に組み込んだロボットを製作した。
  • 災害復興から工事現場まで、人が近寄れない危険な場所で安全かつ迅速に作業できる汎用型の後付け可能なロボットを商品化した。

事業者のプロフィール

事業者名コーワテック株式会社
所在地神奈川県
業種輸送用機械器具製造業
技術分野機械制御

事業の背景

当社では約3年前から林業用建機に搭載するロボットの開発を続けてきた。一般的なロボットは油圧かモーターで動くものが多いが、当社のロボットはゴム製の人工筋肉で圧縮空気を活用する点が特徴である。空気制御は水や振動に強く、人が近寄れない過酷な現場に向いている一方、正確さに課題があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力林業は労災の発生率が高く高齢化も進んでおり、機械化のニーズがあると考えた。
  • 新製品・新技術当初の無線遠隔操作ロボットはBluetoothの無線通信規格を使っていたため、複数台を同じ場所で使うと同じ周波数帯で混信して誤操作を起こしていた。
  • 品質・精度目視だけでは死角があり作業性が悪化するため、オペレーターの目となるカメラの搭載も必要だった。

やったこと

新たに認可された920MHzの周波数に対応したソフトウェアを開発し、それを基盤に組み込んだロボットを製作した。林業用建機の運転席に乗せ、危険な現場での伐採作業を遠隔操作で安全に行うことを目指した。カメラを搭載してモニターで作業を確認できるようにした。

ロボット無線遠隔操縦ゴム人工筋肉駆動ロボット

新しい製品・サービス:無線遠隔操縦ゴム人工筋肉駆動ロボット(建機用無線遠隔操縦ロボット)

事業の効果

災害復興から工事現場まで、人が近寄れない危険な場所で安全かつ迅速に作業できる汎用型の後付け可能なロボットを商品化した。日本で初めて空気圧で収縮するゴム人工筋肉を使い建機を無線遠隔操作できるロボットとして実現した。複数台を同時に使っても混信しない仕組みを備えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    約3年前から林業用建機に搭載するロボットを開発してきたと書かれ、過去の取組との連続性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    林業の労災発生率の高さと高齢化に機械化ニーズを見いだし、空気圧のゴム人工筋肉で水や振動に強い点を強みとしている。

  • 課題の認識と解決3

    Bluetooth混信による誤操作という課題を認識し、920MHz対応ソフトで解決を図る内容だが、成長や高付加価値化の数値は見当たらない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    危険な現場での伐採作業を安全に遂行するという用途や林業の機械化ニーズは書かれているが、顧客像や選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    新周波数対応ソフトの開発とカメラ搭載という課題解決の方法は示されているが、スケジュールや検証の詳細は見えない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    空気圧で収縮するゴム人工筋肉で建機を無線遠隔操作するロボットを日本で初めて商品化したとされ、新規性の高さがうかがえる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    災害復興や工事現場での危険作業を人に代わって行う点と、林業の労災・高齢化への対応という社会的な必要性が書かれている。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    920MHz対応の新規ソフトウェアやカメラ搭載、ゴム人工筋肉の採用により、現場の作業性向上に技術的な革新を加えている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    林業の高齢化や労災の課題に触れているが、市場成長や産業構造の転換に結びつく記述は読み取れない。

  • 地域経済への波及2

    林業という地域産業の課題に触れているが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は見当たらない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。