ものづくり補助金平成25年度製造業神奈川県

海外流出した金型市場を奪還すべく、三次元形状測定器の活用で実現化する町工場の挑戦!

有限会社光製作所

この事例のポイント

  • 海外で製作できない複雑な金型は国内企業に発注されるケースが増えているが、国内から流出した金型市場を取り戻す必要があった。
  • 難易度の高い金型玉成の高精度、低コスト、短納期化を実現するため、ハンディタイプの3Dスキャナを導入した。
  • 3Dスキャナの導入と測定データの活用により、金型玉成プロセスの改善に取り組んだ。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社光製作所
所在地神奈川県
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,測定計測

事業の背景

自動車業界は複雑な部品が多く、金型製作の要望が増えている。海外で製作できない複雑な金型は国内企業に発注されるケースが増えてきた。難易度の高い複雑な形状については、海外に進出した金型製作メーカーから国内金型メーカーへの発注も増えてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑海外で製作できない複雑な金型は国内企業に発注されるケースが増えているが、国内から流出した金型市場を取り戻す必要があった。
  • 品質・精度この受注に応えるには、高精度、低コスト、短納期を実現することが求められた。
  • 納期・工程金型玉成期間の短縮が不可欠であったが、玉成プロセスの改善が課題だった。

やったこと

難易度の高い金型玉成の高精度、低コスト、短納期化を実現するため、ハンディタイプの3Dスキャナを導入した。測定した3Dデータを加工、検証と工程間で活用し、玉成プロセスの改善に取り組んだ。3次元形状測定器で計測したトライ品の測定結果と金型の測定結果を解析した。今回はトライ回数削減の新技術、面計測の実現による測定期間の短縮、計測した3Dデータの図面との共有を取り入れ、これらの具体的な評価事例から金型玉成に必要な情報を得て玉成期間の短縮に取り組んだ。

検査測定ハンディタイプの3Dスキャナ

事業の効果

3Dスキャナの導入と測定データの活用により、金型玉成プロセスの改善に取り組んだ。事業の成果は高評価を得ている。実績が次の受注につながり、売上が伸びている。特に自動車業界では複雑な部品の金型製作の要望が増加している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    海外製作できない複雑金型は国内発注が増えており、国内から流出した市場を奪い返す狙いが示されているが、事業の位置付けは具体性が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高精度・低コスト・短納期への対応と、トライ品の測定結果による評価実績が示されているが、競争優位の定量的な裏付けはない。

  • 課題の認識と解決3

    金型玉成期間の短縮が不可欠と課題を認識し、測定期間短縮などの対策を挙げているが、効果の数値は書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注や売上が伸びている旨は書かれているが、賃上げや付加価値の目標値は示されておらず、実現可能性は判断できない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    自動車業界の複雑金型への需要増加や、海外進出メーカーからの国内発注増という顧客ニーズが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    3DデータをCAD変換しマシニングへ活用する今後の方針はあるが、スケジュールや課題の解決方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    複雑金型の高精度・短納期対応という特徴はうかがえるが、分野の普及度や高価格化を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    国内から流出した金型市場を取り戻すという地域産業の文脈は読み取れるが、雇用や波及効果の記述はない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果はうかがえる程度にとどまる。

  • イノベーションへの貢献3

    3次元スキャナで測定した3Dデータを加工や検証の工程間で活用し、CAD連携を進める点がデジタル活用として示されている。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    海外流出した市場の奪還という方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後、3DデータをCADデータに変換し、加工で活用する予定。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。