回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社西口ベンダー工業
成果加工時間は8分の1に削減できた。
| 事業者名 | 有限会社西口ベンダー工業 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県 岡山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 6人 |
| 資本金 | 500万円 |
| 設立 | 1985年 |
有限会社西口ベンダー工業は、金属の薄板をL字型やアール状に曲げる加工を主力事業としている。薄板の曲げ加工に注力する会社は少なく、顧客からは一品ものや複雑な形状の試作品の加工依頼が多い。近年は開口や凹凸を付けた後に曲げる仕事が増えている。
抱えていた課題
やったこと
2017年に加圧部をウレタンでライニングしたロールベンダーを導入し、樹脂のため薄板がスリップせず、開口部周辺の歪みを抑えられるようにした。ナイロンをライニングしたロールベンダーでアール状に加工する際の品質と生産性の向上を図った。導入後は、金属の3次元造型機を導入して金型を自社生産し、曲げ加工に活用するなど技術力を高めた。
| 加工機 | ウレタンライニングのロールベンダー |
|---|---|
| 加工機 | 金属の3次元造型機 |
ウレタンライニングのロールベンダーの導入により、開口部のある薄板の曲げ加工の高精度化を実現した。加工時間は8分の1に削減でき、工程数も従来の半分になった。導入前に目標としていた工程数削減と作業時間の短縮、コスト低減をクリアしたという。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1985年設立以来、薄板曲げ加工を主力とし約23年前から開口部のある薄板の曲げを手がけ技術を蓄積したとあり、一貫性はうかがえるが経営戦略上の位置付けは明記されていない。
薄板曲げに注力する会社は少なく、同業他社から仕事の依頼が来るとあり、強みと競争優位が具体的に読み取れる。
開口部周辺の歪みという課題を認識し、ウレタンライニングロールを2017年に導入したとあるが、事業計画としての高付加価値化の見通しは薄い。
導入後の加工時間が8分の1に削減、工程数も10から5へ半減したとあり、数値目標の達成実績が示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
社員数6人、熟練の技術者が操作するとあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力については書かれていない。
顧客は航空機・建築・半導体製造装置など、一品ものや複雑形状の試作品を依頼し、選ばれる理由が技術力にあると具体的に示されている。
今後の遂行方法やスケジュールは書かれておらず、導入前の目標として工程数削減などを挙げた程度にとどまる。
公開されている事例からは読み取れません。
開口部や凹凸のある薄板の曲げは難しく、一定の熟練技術が必要とされ、同分野で高い技術水準を示す事例として読み取れる。
若手社員の入社や社員数の増加が書かれているが、地域経済への波及や国が補助する積極的理由は示されていない。
ロール導入で加工時間が8分の1、工程が10から5に削減されたとあり、生産性向上の効果が数字で示されている。ただし補助金投入額との比較はない。
ウレタンライニングによる加工技術の改善は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明記されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
岡山市での事業と若手雇用、工場の活気が書かれているが、地域特性を活かした経済成長への牽引は具体的に述べられていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
若手の社員が入社し社員数も増え、工場には活気がある。レーザー加工機の応用範囲拡大により、アール状の曲げ需要に対応する会社として顧客から仕事を依頼される。
お客さんが想像している以上の技術を提供したい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日