ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

NC溶接機導入による作業効率・精度アップ及び量産対応の実現

株式会社西當照明

成果不具合発生率 25%→0%

この事例のポイント

  • 約4台に1台の割合で不具合が発生していた。
  • 従来はCDスタッド溶接機を使い、スタッド溶接とアール曲げ加工の2種類の作業を熟練技術者1人が担当していた。
  • 不具合発生率 25%→0%。5台加工しても不具合発生ゼロを実現し、品質が大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社西當照明
所在地大阪府 東大阪市
業種電気機械器具製造業
技術分野接合・実装,接合・実装
従業員数7人
資本金1,000万円

事業の背景

照明器具向けの板金加工が売上高の9割を占め、長尺形状のアール曲げ加工に強みがあった。2010年代に入りLED照明が普及すると、特注の蛍光灯向け板金加工の大口受注が急きょゼロになった。その後は医療設備機器、小型発電機、住宅用金型などへ多角化を進めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度約4台に1台の割合で不具合が発生していた。
  • 人手・技能スタッド溶接作業は熟練技術者でなければできなかった。
  • 人手・技能溶接作業とアール曲げ加工を1人の熟練技術者が担当していた。
  • 生産能力1時間あたり4台しか製作できていなかった。
  • コスト・採算製造単価は2,000円だった。

やったこと

従来はCDスタッド溶接機を使い、スタッド溶接とアール曲げ加工の2種類の作業を熟練技術者1人が担当していた。NCスタッド溶接機を導入し、自社ブランド製品の粘着式捕虫器「トレテーラ」の製造工程を自動化した。これにより非熟練技術者でもスタッド溶接作業ができるようになり、溶接作業とアール曲げ加工を複数人で分担できるようになった。5台加工しても不具合発生ゼロを実現した。

新しい製品・サービス:粘着式捕虫器「トレテーラ」

事業の効果

  • 不具合発生率 25%→0%
  • 1時間あたりの製作台数 4台/時間→8台/時間
  • 製造単価 2,000円→1,000円

5台加工しても不具合発生ゼロを実現し、品質が大きく向上した。非熟練技術者でもスタッド溶接作業ができるようになり、溶接とアール曲げ加工を2人体制で担当できるようになった。1時間あたりの製作台数は4台から8台に倍増し、生産性が高まった。製造単価も2,000円から1,000円に下がり、コストが大幅に削減された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性1980年代からパンチプレス導入など効率化を続け、長尺アール曲げの強みを捕虫器開発に生かした一貫した流れが読み取れる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性LED普及で蛍光灯向け大口受注が急にゼロになった危機を示し、長尺加工の強みを新幹線車内照明など特殊用途に振り向けたと読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決熟練技術者依存で不具合が約4台に1台発生していた課題を示し、NCスタッド溶接機導入で改善する計画・結果が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業化までの道筋中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は書かれておらず、今後は技術者育成と新製品開発を進める期待が述べられている程度。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    1980年代からパンチプレス導入など効率化を続け、長尺アール曲げの強みを捕虫器開発に生かした一貫した流れが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    LED普及で蛍光灯向け大口受注が急にゼロになった危機を示し、長尺加工の強みを新幹線車内照明など特殊用途に振り向けたと読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    熟練技術者依存で不具合が約4台に1台発生していた課題を示し、NCスタッド溶接機導入で改善する計画・結果が具体的に書かれている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1時間あたり4台から8台への製作数向上と製造単価2,000円から1,000円への目標・結果が示されており、数値目標の実現性が読み取れる。

  • 事業を進める体制3

    従業員7名で熟練技術者の担当工程を複数人体制にした点は読み取れるが、事務処理能力や体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    粘着式捕虫器トレテーラの製品特徴や、累計100台販売、本社周辺の虫被害という身近な課題に基づくニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は書かれておらず、今後は技術者育成と新製品開発を進める期待が述べられている程度。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    照明器具向け長尺アール曲げで3m程度まで対応できる加工業者は少ないとあり、同分野で高水準の加工技術を持つことが読み取れる。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地域のモノづくりを続ける姿勢や雇用への言及はあるが、経済波及や社会インフラへの積極的な理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    製造単価が2,000円から1,000円へ半減し1時間あたり製作数が倍増したと書かれ、効果は示されるが補助金額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    都市部でのモノづくりや板金加工を地域の強みとして続ける姿勢は読み取れるが、地域経済の牽引効果は具体的ではない。

今後の展望

主力事業の板金加工向けにもNCスタッド溶接機を活用し、全社的な収益力強化が期待されている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。