ものづくり補助金平成25年度製造業新潟県

レーザー溶接機導入による顧客満足度向上及びデザイン性に優れたオリジナルチタンチェーン開発

レジエ株式会社

成果接続部の耐荷重 1,450g→2,000g

この事例のポイント

  • チェーンと金具の接続部分が壊れる不具合があり、顧客から相談を受けていたが、既存の溶接機では加工部が小さく修繕できなかった。
  • 細かい溶接ができるレーザー溶接機を導入し、チェーンと金具の接続部の溶接を改善した。
  • 接続部の耐荷重 1,450g→2,000g。レーザー溶接により接続部の耐久性が向上し、顧客満足度が高まった。

事業者のプロフィール

事業者名レジエ株式会社
所在地新潟県 三条市
業種金属製品製造業
設立1997年

事業の背景

創業は1997年で、日本最小のチタンアクセサリー専用溶接炉を開発し、メガネや医療器具など限られた製品でしか使われていなかったチタンの精細な加工に成功した。1999年からインターネットで販売を始め、30〜60代と幅広い年齢層から注文が入るようになった。現在はインターネット販売のほか百貨店など小売店でも販売している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度チェーンと金具の接続部分が壊れる不具合があり、顧客から相談を受けていたが、既存の溶接機では加工部が小さく修繕できなかった。
  • 生産能力既存のチェーンはシンプルなカラーしかなく、細かい溶接ができないため他素材と組み合わせたチェーン開発ができなかった。
  • 品質・精度チタン鋳造では気泡が入って不良品になることがあった。

やったこと

細かい溶接ができるレーザー溶接機を導入し、チェーンと金具の接続部の溶接を改善した。電圧値を細かく変えて溶けすぎない適切な数値を見つけ、溶接無しと溶接有りで接続部に負荷をかけて比較したところ、溶接無しは1450gで接続部が開いたが、溶接有りは2000gでも開かなかった。天然石、スワロフスキー、コットンパールの3種の素材で試作し、コットンパールでチタンの軽さを活かしたオリジナルチェーンの開発に成功した。レーザー溶接機は2mm以下の細かい溶接が可能で、気泡になった箇所も溶かして研磨することで不良品の補修にも使えた。

加工機レーザー溶接機

新しい製品・サービス:コットンパールを組み合わせたオリジナルチェーン、およびレーザー溶接機による精微な溶接を活かした製品

事業の効果

  • 接続部の耐荷重 1,450g→2,000g

レーザー溶接により接続部の耐久性が向上し、顧客満足度が高まった。不良品は補修できるようになり不良品数の削減につながった。コットンパールを組み合わせたオリジナルチェーンを開発でき、新たな製品展開ができた。展示会出展やコラボ商品の発売で自社ブランドの認知拡大と販路拡大にも取り組んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1997年創業以来のチタン加工とアクセサリー事業の延長でレーザー溶接機を導入しており、事業の一貫性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    日本初の鋳造チタンアクセサリーや溶接の精細さが強みとして書かれるが、市場動向との関係は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    購入客からの接続部破損の相談を課題として認識し、2mm以下の溶接が可能な機械導入で解決を図った経緯が具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていないが、売上増加や不良品削減の方向性はうかがえる。

  • 事業を進める体制2

    ものづくり支援センターのフォローアップ事業を活用した点はうかがえるが、人材や事務処理体制の記載は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    チタンの軽さやかぶれにくさ、30〜60代の幅広い層への支持など、製品価値と顧客層が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    溶接条件の検証や新潟伊勢丹とのコラボ、展示会出展など段階的な展開が書かれるが、中長期の計画としての記載は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    一般的に広く認知されていないチタンを、鋳造チタンアクセサリーとして高付加価値に展開している点が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地元企業との協業や雪割草をモチーフにした県産品の展開が書かれ、地域への波及がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果3

    レーザー溶接機で不良品の補修ができ不良品削減につながったと書かれるが、費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー溶接や新素材の組み合わせ開発は書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記載は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    三条市の企業として地元企業と協業し新潟県の草花を題材にした商品を出しており、地域の特性を活かした展開がうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も多方面からのアプローチで認知拡大に努め、生産工程で廃棄している鋳型砂を使った新製品を作るなど循環型の生産にも取り組んでいく。

事業者の声

今後は、生産工程で廃棄している鋳型砂を使って新しい製品にし、循環型の生産にも気を配っていきたいと考えています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。