自動化ロボット及び付帯設備導入による車載センサ分野への新規参入
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
株式会社KHK野田
成果焼入れ工程日数 5日→2日
| 事業者名 | 株式会社KHK野田 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県 野田市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,表面処理 |
| 従業員数 | 116人 |
| 資本金 | 8,000万円 |
| 設立 | 1993年 |
当社は歯車製造会社として多品種の歯車を製造している。ラックは工作機械の自動搬送部分に使われ、100~200m/分の高速移動や重量物の搬送にも用いられる。ラックは位置決め精度が重要で、ダウンサイジングのため高周波焼入れにより歯面強度を上げた設計としている。売上高は21億780万円(平成27年6月期)である。
抱えていた課題
やったこと
半導体レーザ焼入れ装置を導入し、3軸直交ロボットと組み合わせて半導体レーザ焼入れ装置としてセットアップし、稼働テストを行った。ラック、歯研ラック、ヘリカルラックの複数本の試作品で焼入れを行い、レーザ照射の熱で硬度が上がることを確認した。適正熱処理条件を研究し、目標仕様は現行の高周波焼入れ製品仕様とした。試作品について焼入れ性、曲り、焼入れ精度、硬度範囲、焼割れ有無を検証した結果、5種類のラックで製品化可能との結論を得た。高周波焼入れより高い硬度が得られ、焼入れ後の戻し熱処理と冷却が不要で、スケールが少なく後処理も少ない工法であることを確認した。製品の曲りも高周波焼入れに比べ約1/2に減少した。
| 加工機 | 半導体レーザ焼入れ装置 |
|---|
新しい製品・サービス:半導体レーザ焼入れによるラック(5種類)
半導体レーザ焼入れ装置の導入により焼入れを内製化し、焼入れ工程が5日から2日に大幅短縮された。外注工程がなくなり、運搬時間も不要になった。製品の曲りが約1/2に減り、全長の変形(伸び)も少なくなって安定した工数管理が可能になった。見込みとしてプレス工程の減少による10%のコストダウンと1日のリードタイム短縮が期待され、新工法のメリットを活かした受注拡大も期待される。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
歯車製造を主力とする事業の中で、外注していた高周波焼入れを半導体レーザ焼入れで内製化する方針が示され、過去の取組との一貫性がうかがえる。
ラックのダウンサイジング需要や受注拡大の期待は書かれているが、市場動向と自社の強みを比較した記述は具体性が薄い。
外注による製造コスト増と納期不安定を課題とし、焼入れ工程を5日から2日に短縮、10%のコストダウンを見込むと数字つきで示されている。
10%のコストダウンや1日のリードタイム短縮、5日から2日への工程短縮が示されるが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
常務取締役と担当者が記載され、商社との打ち合わせや試運転を行ったと書かれているが、体制の詳細や事務処理面の記述は少ない。
ラックの製品化可能な5種類を検証し、曲りが約1/2に減少したと具体的に示され、新工法の特性を顧客にPRする方針もある。
今後の展望として製品開発、既存製品の置き換え、歯車への展開が段階的に示されているが、期限やスケジュールは明記されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
半導体レーザ焼入れの認知度を上げる活動に触れており、新しい分野として位置づけられているが、高付加価値化の程度は数字で示されていない。
受注拡大や歯車以外への転用の可能性にわずかに触れているが、雇用創出や波及効果の記述はない。
曲り矯正工程の減少で10%のコストダウン、曲りが約1/2に減少、焼入れ工程が5日から2日になると数字で示されている。
温度監視やロボット化に触れているが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの記述はわずかにうかがえる程度である。
公開されている事例からは読み取れません。
所在地は千葉県野田市と記載されているが、地域の特性を活かした付加価値や地域経済への貢献の記述はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
外注している高周波焼入れ工程の一部を内製化し、半導体レーザ焼入れ工程に切り替える。サイズの異なるラックの製品開発を行う。既存の高周波焼入れ製品である平歯車、かさ歯車についても半導体レーザ焼入れ技術の研究を継続し、既存ユーザーへ置き換えを図る。
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
NC自動旋盤機を導入し、材質SS400、ワークサイズφ154×43Lのテストピースを用いて加工条件を検討した。
効果:同心度・円筒度の繰り返し加工精度 30μm→10μm