ものづくり補助金平成25年度製造業富山県

消臭剤における商品改良・試作研究と製造ライン自動化による生産性向上

株式会社アースクリエーション

この事例のポイント

  • 原料の商品化や製造において、はじめは製造量が少なく、消臭剤のボトル詰めなどの作業を手作業で行っており、衛生環境が十分でなく生産効率も悪いことが課題となっていた。
  • 原料の調整から精製までができる原料精製検査装置と、製造作業を自動化できる溶液自動製造設備を導入した。
  • 製造作業の効率が大幅に向上し、タンクの開閉回数を減らすことで衛生的かつ安全な製造が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アースクリエーション
所在地富山県 富山市
業種その他の製造業
技術分野バイオ,製造環境
従業員数3人
資本金1,000万円
設立2009年

事業の背景

当社は富山市で産業廃棄物処理やビル管理などを手掛ける石橋グループの一社で、2009年に設立された。当初より乳酸菌消臭剤「バイオファイター」の原料となった自然素材の商品化、製造、販売を手掛けている。中国ではアンモニアなどの臭気物質が使われる市場で売れ行きがよかったが、近年はやや苦戦している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力原料の商品化や製造において、はじめは製造量が少なく、消臭剤のボトル詰めなどの作業を手作業で行っており、衛生環境が十分でなく生産効率も悪いことが課題となっていた。
  • 新製品・新技術据え置き型の消臭剤の開発が望まれていたが、試作や改良、性能検査を進めやすい体制が十分でなかった。

やったこと

原料の調整から精製までができる原料精製検査装置と、製造作業を自動化できる溶液自動製造設備を導入した。タンクの開閉回数を最小限に減らし、衛生的かつ安全に製造できるようになった。試作ボトルの印刷内容の変更が容易になり、小ロットでの多様な商品製造が可能となった。共同研究により消臭メカニズムを解明し、自然由来の成分を持続的に分解する消臭剤として商品化を進めた。

検査測定原料精製検査装置
加工機溶液自動製造設備

新しい製品・サービス:ビーズ状に加工した「バイオファイター」と、据え置き型の消臭製品。据え置き型は植物が育つ消臭機能を持つ観葉植物の商品化も進められている。

事業の効果

製造作業の効率が大幅に向上し、タンクの開閉回数を減らすことで衛生的かつ安全な製造が可能になった。小ロットで多様なニーズに応じた商品製造ができるようになり、試作や性能検査が進めやすくなって新商品の開発が加速した。据え置き型製品は在宅介護や介護施設での消臭に活用が期待され、今後は全国販売や海外向け販売にも取り組む。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    当初は排水設備の水質浄化剤として販売したが特徴を生かせず、乳酸菌消臭剤の商品化へ方向転換したと読める。過去取組との一貫性の記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    中国で売れ行きが良かったが近年苦戦、大手のプライベートブランド採用が見込まれると具体的に書かれ、外部環境と強みの関係がうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による衛生環境と生産効率の悪さという課題を明示し、溶液自動製造設備の導入で製造効率が大幅に上がったと、課題と解決策が対応している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、製造効率が大幅にアップしたという定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    富山県立大学の中島教授との共同研究体制が記載されるが、補助事業を遂行する社内の人材や事務処理体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    天然素材・化学薬品不使用、毒性がないことの検証、在宅介護や介護施設での活用見込みなど、ターゲットと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    据え置き型製品の開発や今後の全国・海外販売の方向性は示されるが、スケジュールや課題解決方法の具体的記述は少ない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    天然由来の消臭剤でホルムアルデヒド臭の分解など差別化は読めるが、市場での普及度や高価格化の数字は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の産業としての波及や雇用創出は直接書かれず、介護施設や住宅建築での活用が期待される程度にうかがえる。

  • 費用対効果2

    投資額や生産性の数字は記載がなく、ビーズの繰り返し使用による経済性が評価されているとの記述のみ。

  • イノベーションへの貢献2

    大学との共同研究で消臭メカニズムを解明した点はあるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    富山市の企業として県内靴専門店での販売が進むと書かれ、地域での展開はうかがえるが、雇用や地域成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

インターネットを使った全国販売や海外向けの販売に取り組んでいく。大手企業のプライベートブランド商品としての採用が見込まれており、今後の販売拡大が期待される。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。