ものづくり補助金平成25年度製造業富山県

壁面設置の太陽光発電における精密加工技術を用いたカバー材の試作開発

ケーファクトリー株式会社

成果カバー材の厚さ 1mm→0.8mm

この事例のポイント

  • 従来の板金製のカバー材はコストが高く、取り付けおよびメンテナンス工程の省力化と部材数の見直しを含めて、ローコストで条件を満たす製品づくりが大きな課題となっていた。
  • 精密成型を可能とする高度な技術を用いて独自の成型加工を行うため、パレットパンチプレス機を導入した。
  • カバー材の厚さ 1mm→0.8mm。薄く強く意匠性を備えたカバー材を開発し、フレームの部品点数削減により取り付けやメンテナンス工程の省力化を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名ケーファクトリー株式会社
所在地富山県 射水市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数28人
資本金1,550万円
設立1992年

事業の背景

創業は平成3年で、ビル向けのオーダー建材を主力とし、内外壁パネルやサッシ製品などを製造してきた。意匠性の高いものや大型ユニットなど技術を要する建材を得意とし、県内外から多くの受注がある。平成20年からはビル外壁を利用するソーラーパネル設置システムの開発・販売に参入し、大手パネルメーカーと協力しながら取り組んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算従来の板金製のカバー材はコストが高く、取り付けおよびメンテナンス工程の省力化と部材数の見直しを含めて、ローコストで条件を満たす製品づくりが大きな課題となっていた。
  • 新製品・新技術壁面利用の太陽光発電では、安全性・施工性に加えて建物の外観を損なわない意匠性が不可欠であり、それを満たす製品開発が求められていた。

やったこと

精密成型を可能とする高度な技術を用いて独自の成型加工を行うため、パレットパンチプレス機を導入した。素材も見直し、複数の素材を取り寄せてそれぞれの強度と加工性を確かめながら試行錯誤した。その結果、従来より0.2mm薄い厚さ0.8mmのカバー材の開発に成功した。さらに垂直設置用フレームも改良し、パネル1枚あたりの部品点数を従来の29点から14点へ削減した。

新しい製品・サービス:壁面設置の太陽光発電用の薄く強く意匠性を備えたカバー材、および取り付けやメンテナンスがしやすいフレーム

事業の効果

  • カバー材の厚さ 1mm→0.8mm
  • パネル1枚あたりの部品点数 29点→14点

薄く強く意匠性を備えたカバー材を開発し、フレームの部品点数削減により取り付けやメンテナンス工程の省力化を実現した。展示会では大手パネルメーカーなどの関心を集め、都内の大型ビル案件からも引き合いがあり、県内では富山銀行小杉支店に採用された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成20年から壁面太陽光パネル設置システムに参入し、金属パネル製造技術を生かして事業を進めてきたと書かれており、一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ビル向けオーダー建材の高い技術力と、環境意識の高まりによる壁面太陽光発電への着目が書かれ、強みの活用は読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    課題はコスト高と施工・メンテナンス工程で、部品点数を従来29点から14点へ削減したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。部品点数削減などの成果はあるが、目標値の記載はない。

  • 事業を進める体制2

    社員のモチベーション向上や展示会出展の記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    意匠性と強度を備えた0.8mmのカバー材、施工性改善のフレームという価値が示され、大型ビル案件からの引き合いも書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として販路拡大や製品ブラッシュアップが書かれているが、スケジュールや課題解決方法の具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    壁面太陽光発電は屋根設置が主流の中で意匠性を備えた壁面用カバー材を開発し、新市場を開拓していると読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    再生可能エネルギー普及や環境対策への言及はあるが、国が補助する経済波及効果や雇用創出の具体的記述は少ない。

  • 費用対効果3

    部品点数を29点から14点へ半減、0.2mm薄型化など効果は具体的だが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    壁面太陽光発電システムの開発は読み取れるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献の具体的記述は少ない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    環境・エネルギー対策として壁面太陽光発電の需要拡大に触れているが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及2

    県内の新築銀行支店への採用が書かれているが、地域経済の牽引や雇用創出の具体的な記述は乏しい。

今後の展望

太陽光発電は初期費用がかかるが、長期的には手入れが少なく管理しやすい利点がある。ビルや大型施設の建設が上向く中で壁面太陽光発電の需要拡大を見込み、製品をブラッシュアップしてパネルメーカーなどへ販路を拡大したいと考えている。

事業者の声

5 年連続で出展してきた中で最も手応えを感じた

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。