ものづくり補助金平成25年度情報通信業富山県

マルチコプターを使った送電線撮影システムの試作開発

株式会社MINAMI

この事例のポイント

  • 全国の送電線の定期的な点検にかかるコストが膨大になっている。
  • 既製のマルチコプターを購入し、当社独自の目的地制御、障害物回避、送電線の検知・追従といった制御機能を備えるボードを取り付けて試作機を開発した。
  • 南電気工事との関係が良好になり、これまで技術・情報交流の機会が少なかった両社がお互いの事業内容を理解する機会となった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社MINAMI
所在地富山県 富山市
業種情報サービス業
技術分野機械制御,情報処理
従業員数28人
資本金1,000万円
設立2006年

事業の背景

当社は2006年に南電気工事株式会社のシステム事業部を独立させて設立され、システムやウェブサイトの設計・開発・運用・保守などを主力としている。顧客の多くは電力関係の企業で、電力システム改革に伴う電力会社のシステム刷新にも携わっている。全国には約25万基の鉄塔と約9万kmの架空送電線があり、日常的なメンテナンスが必須となっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算全国の送電線の定期的な点検にかかるコストが膨大になっている。
  • 新製品・新技術既存の類似システムの多くは手動操縦で撮影するものであり、離着陸以外を自律飛行させる取り組みは少ない。

やったこと

既製のマルチコプターを購入し、当社独自の目的地制御、障害物回避、送電線の検知・追従といった制御機能を備えるボードを取り付けて試作機を開発した。地図をマウスでクリックすることで飛行ルートを作成できるようにした。機体の改良は南電気工事との協力のもとで進め、富山県立大学工学部に一部の研究を委託して共同研究を行った。センサから得た情報で制御するため、ロボット用OS(ROS)を採用し、ステレオカメラを使った障害物回避を組み込んだ。

新しい製品・サービス:自律飛行するマルチコプターによる送電線撮影システム

事業の効果

南電気工事との関係が良好になり、これまで技術・情報交流の機会が少なかった両社がお互いの事業内容を理解する機会となった。大学との産学連携の経験を得ることもできた。2014年11月の「ITフェア2014」や2015年5月の「富山ものづくり見本市」に実機を出展し、多くの来場があるなど対外的な技術PRの場を数多く得られた。採用面でのPR効果も期待している。

今後の展望

2016年中に送電線の撮影を行う機体を暫定的に実用化したいと考えている。将来的には、より複雑な送電線を1本ずつ認識し、断線や落雷跡などに自動的に警告を発するレベルを目指している。バッテリーの制約により1度の飛行時間は現状15分程度のため、カメラ・センサなどの処理速度向上にも取り組む。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。