ものづくり補助金平成25年度建設業富山県

電磁波シールド用特殊繊維とそのメッシュ材の製造による経営革新事業

日本エレテックス株式会社

この事例のポイント

  • 品質保証に必要な計測機器を保有しておらず、顧客への性能確認を外部の試験機関に委託していた。
  • 電磁波シールド用観察システム、高周波測定機、赤外線サーモグラフィー、3Dプリンター、表面抵抗測定機などの機械装置を購入した。
  • 防護性能、耐久性、可視性にすぐれた独自の金属布が完成し、防衛省や電機・自動車メーカー、大学などに納入されている。

事業者のプロフィール

事業者名日本エレテックス株式会社
所在地富山県 富山市
業種設備工事業
技術分野測定計測,複合・新機能材料
従業員数7人
資本金300万円
設立2004年

事業の背景

当社は電気工事を主要事業とし、一般住宅に加えビルや鉄道などの大型工事も増加傾向にある。自社製品として電磁波防止エプロンや導電サック、避雷器などを開発・販売している。電磁波に関する専門知識とノウハウが蓄積されていた中、船舶・鉄道車両・航空機の製造を行うエンジニアリングメーカーから依頼を受けた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度品質保証に必要な計測機器を保有しておらず、顧客への性能確認を外部の試験機関に委託していた。
  • 品質・精度大手企業との取引増加に伴い、自社での品質保証データの提示が求められるようになった。
  • 新製品・新技術従来の電磁波シールド材は金属メッキ布が多く、耐久性・防護性能・可視性が低く、メッキ剥がれによるショート事故などの問題があった。

やったこと

電磁波シールド用観察システム、高周波測定機、赤外線サーモグラフィー、3Dプリンター、表面抵抗測定機などの機械装置を購入した。3Dマイクロスコープで糸・生地・ファスナー・製品の摩耗などを観察し、電磁波の「見える化」と電磁波漏れ計測、赤外線シールド特性の測定、シールド材の表面抵抗測定を自社で行えるようにした。シールド材の改良では、金属糸の強度を上げると製造コストが著しく上がるため、縦糸の数を2倍にして強度を高めた。これにより一辺が40m程度の布地でも自重に耐えられる強度を確保した。開発過程で判明したファスナーの設計ミスは代替品を採用して解決し、強度も向上させた。

  • 検査測定電磁波シールド用観察システム高周波測定機赤外線サーモグラフィー
  • 加工機3Dプリンター
  • 検査測定表面抵抗測定機3Dマイクロスコープ

新しい製品・サービス:金属布による電磁波シールド用特殊繊維とそのメッシュ材

事業の効果

防護性能、耐久性、可視性にすぐれた独自の金属布が完成し、防衛省や電機・自動車メーカー、大学などに納入されている。顧客に明確な品質保証データを提示できる体制が整い、改良後すぐに性能変化を確認できるため開発スピードが向上した。機械装置を所有すること自体が製品の信頼性のPRとなり、企業イメージも向上した。

今後の展望

2015年11月ごろの量産化を目標に取り組みを進めている。14m幅に加え0.7m幅の規格を追加し研究用などへの普及を図る。織り糸の数を減らした低価格製品の開発も予定している。2年後に市場規模の2%、1億9千万円の売り上げを目指し、専従スタッフを雇用して世界規模への拡大を考えている。赤外線防護性能を活かし衣料品や日よけへの応用も見込む。今後は磁界シールド材の開発も急ぎたい。

  • 目標:2年後には市場規模の2%を目指す
  • 目標:2年後には1億9千万円の売り上げを目指す

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。