ものづくり補助金平成25年度生活関連サービス業、娯楽業富山県

人にも環境にもやさしい「エコ洗剤」の企画・製造・販売事業

株式会社キレイサービス フォーアスマイル

この事例のポイント

  • エコ洗剤の仕入れに時間とコストがかかり、負担となっていた。
  • エコ洗剤の条件として合成界面活性剤を無添加とし、人と環境に優しい石鹸製法を採用することを設定した。
  • 仕入れにかかっていた時間とコストを削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社キレイサービス フォーアスマイル
所在地富山県 高岡市
業種その他の生活関連サービス業
技術分野バイオ
従業員数10人
資本金300万円
設立2008年

事業の背景

平成20年11月に自然素材のハウスクリーニング「キレイサービス」として創業し、事業の柱はハウスクリーニングと家事代行サービスである。女性就業率の増加や高齢化に伴い、家事代行サービスは限られた層から一般家庭にも広がってきた。富山県は共働き率が高く、子育て中の共働き家庭が家事代行サービスを定期的に利用するケースが増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算エコ洗剤の仕入れに時間とコストがかかり、負担となっていた。
  • 生産能力液体石鹸を業務や販売用にボトル詰めする小分け充填に手間がかかっていた。

やったこと

エコ洗剤の条件として合成界面活性剤を無添加とし、人と環境に優しい石鹸製法を採用することを設定した。製法は原料の混合時に発生する低温の反応熱で鹸化するコールドプロセス法で、高温で加熱しないため保湿成分のグリセリンや油脂に含まれる有効成分を残せる。試作を重ねた結果、米ぬか・ヤシ・松の植物油を原料とした納得できるエコ洗剤を開発した。液体石鹸の小分け充填のためにエアー式充填機を補助金で導入した。製造は専門メーカーにOEM生産を委託することにした。

加工機エアー式充填機

新しい製品・サービス:オーガニック多用途洗剤「天使の松」

事業の効果

仕入れにかかっていた時間とコストを削減できた。化学洗剤を使う他社との差別化につながり、「人と環境に優しい」という企業コンセプトを強化できた。開発した洗剤は手荒れしにくく、洗う素材にも環境にも優しい製品になり、仕上げに使うことで残留する化学物質を減らし顧客への影響を軽減できる。家事代行サービスとのセットやネット通販での販売を開始した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業時の思いと、掃除・アレルギー対応の原点は読み取れるが、事業戦略上の位置付けは明確に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    子育て世帯の共働き増加や高齢化による家事代行需要の拡大に触れ、市場動向を踏まえた取組とうかがえるが、競争優位の定量的な根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    仕入れの時間やコスト負担という課題を挙げ、エコ洗剤の自社開発と充填機導入で解決を図っているが、高付加価値化や成長の数値は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    仕入れ時間・コストの削減を成果として掲げるが、削減率や付加価値額、賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    大手ハウスクリーニング会社での技術習得や試作を重ねた経緯は読めるが、補助事業を遂行する人材・事務体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    アレルギーや化学物質に敏感な方向けのエコ洗剤で、合成界面活性剤無添加と低温製法という差別化点や顧客層が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    OEM生産への切り替えや試作の経緯は書かれるが、中長期のスケジュールや課題解決の具体的な方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ハウスクリーニングの認知度が低かった創業時の状況と、家事代行の普及を背景に、差別化された高付加価値のオーガニック洗剤を開発している。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    共働き・子育て世帯の家事負担軽減に寄与する点は読み取れるが、経済波及や雇用創出の規模は示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金で充填機を導入した点はあるが、投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    エコ洗剤の開発や子育て応援サービスは示されるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    富山県の共働き率の高さに触れ、地域の需要を取り込むサービスとして読めるが、地域経済や雇用への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

製造はOEMで行い、今後も人と環境に優しい事業を展開していきたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。

効果:作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。