ものづくり補助金平成25年度製造業石川県

3DCAD.CAMシステム導入による開発技術の強化及び生産性の向上

有限会社ドオム

成果従来のサンプル作成回数が、少なくとも半分以下になった。

この事例のポイント

  • 型紙のクオリティーが不安定である。
  • 3DCADの導入により、画面上でデザインの見え方や着圧感が分かるようにした。
  • 従来のサンプル作成回数が、少なくとも半分以下になった。3DCADによりデザインの見え方や着圧感が画面上で分かるようになり、従来のサンプル作成回数が少なくとも半分以下になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ドオム
所在地石川県 小松市
業種繊維工業
技術分野情報処理
従業員数26人
資本金1,000万円
設立1996年

事業の背景

国内では主に別注対応が中心で、フライス編立てからマーク(刺繍・ラバー転写・昇華プリント)まで自社で一貫生産している。アイテムはグラウンドコート、ウインドブレーカー上下、ユニフォーム、ゲームシャツ、ポロシャツなどで年間約100,000点を生産している。繊維加工業界では、新しい感性に基づいたデザインコンセプトや機能付与を可能とする型が求められ、デザインでは自由に表現できる昇華プリントが主流になり、よりオリジナリティーのある物が多くなっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度型紙のクオリティーが不安定である。
  • 生産能力サンプル作成までの時間がかかる。
  • 品質・精度昇華プリントをした物の手裁断は時間がかかり、正確性もない。
  • 生産能力お客様の要望に応えきれていない状態である。

やったこと

3DCADの導入により、画面上でデザインの見え方や着圧感が分かるようにした。新型CAMを導入し、昇華プリントをした物の裁断に対応できるようにした。3DCADと新型CAMの仕様決定と設備のテストを行い、技術力と生産効率の向上に取り組んだ。

ソフト3DCAD
加工機新型CAM

事業の効果

  • 従来のサンプル作成回数が、少なくとも半分以下になった。

3DCADによりデザインの見え方や着圧感が画面上で分かるようになり、従来のサンプル作成回数が少なくとも半分以下になった。容易に高度な型紙を作成でき、増えていく複雑なニーズに対応できるようになった。新型CAMによりカットの正確性とスピードが向上し、課題であった裁断点数の確保ができるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組との一貫性は読めるが、経営戦略上の位置付けは記載が薄い。型紙や昇華プリントの課題に対応する流れは示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場動向として昇華プリントが主流になったとあるが、自社の強み・弱みや競争優位への言及はわずかで、外部環境との対応は限定的。

  • 課題の認識と解決4

    型紙のクオリティ不安定、サンプル作成時間、手裁断による正確性不足といった課題が具体的に示され、3DCADとCAMで解決する流れがある。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、生産性向上の定性的な成果にとどまる。サンプル作成回数が半分以下になったとある程度。

  • 事業を進める体制2

    事業の遂行体制や人材、事務処理能力について記載がほぼなく、従業員26人の規模のみがうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    お客様の要望に応えきれていない課題や、お客様から生産計画の要望が出ているとあり、ニーズの裏付けは一定程度ある。

  • 事業化までの道筋2

    今後の遂行方法やスケジュール、課題の解決方法は、事業を実際に稼働させたいという記述にとどまり具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    昇華プリントやオリジナリティのある製品が主流になっているとあるが、高付加価値化や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    繊維加工業界の変化への対応は読めるが、波及効果や雇用創出などの国が補助する積極的理由は記載されていない。

  • 費用対効果2

    サンプル作成回数が半分以下になったとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    3DCADや新型CAMというデジタル技術の活用は明記されているが、地域やサプライチェーンへの貢献は記載がない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    繊維業界でのデジタル化やオリジナル製品への移行はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。

  • 地域経済への波及2

    小松市という地域での事業だが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用・成長への寄与は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

お客様からこれらの技術を生かした生産計画の要望が既に出ており、本事業を実際に稼働させて事業拡大を実現したいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。