ものづくり補助金平成25年度製造業石川県

円筒研磨機導入による高精度長尺加工および加工時間の短縮・コスト削減

有限会社サンキ工業

成果納期を平均5日間短縮

この事例のポイント

  • 長尺の製品は単品・小ロットであっても、短納期・低コストでユーザーへ提供できる体制が必要となっていた。
  • 円筒研磨機を導入し、長尺の製品を単品・小ロットでも短納期・低コストで提供できる体制づくりを検討した。
  • 納期を平均5日間短縮。円筒研磨機の導入により、外注していた研磨加工を内製化し、納期を平均5日間短縮した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社サンキ工業
所在地石川県 金沢市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数8人
資本金500万円
設立1993年

事業の背景

現在の日本のものづくりでは、より高品質・高精度な製品が求められている。海外で品質を抑えコストを下げた製品が調達できるようになり、日本の企業もこれまで以上に高品質を低コストで作る技術が必要になった。また各企業は競争に勝つため製作日数を抑えた短納期を求めており、弊社も短納期に応える体制が必要になった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力長尺の製品は単品・小ロットであっても、短納期・低コストでユーザーへ提供できる体制が必要となっていた。
  • コスト・採算研磨加工を外注していたため外注費がかさみ、製品の単価を抑えることが難しかった。
  • 品質・精度高品質・高精度な製品と低コストの海外製品への対応のため、旋盤加工の精度を研磨加工の精度まで高める必要があった。

やったこと

円筒研磨機を導入し、長尺の製品を単品・小ロットでも短納期・低コストで提供できる体制づくりを検討した。表面処理が必要のない研磨のみで完成となる製品と、最終工程に表面処理が必要となる製品の2パターンで試作開発を行い検証した。導入により外注していた研磨加工を社内で内製化した。

加工機円筒研磨機

新しい製品・サービス:表面処理が必要のない研磨のみで完成する製品、および最終工程に表面処理が必要な製品の試作品

事業の効果

  • 納期を平均5日間短縮
  • 試作品の開発により、これまでより3割ほど単価を圧縮できることが確認できた

円筒研磨機の導入により、外注していた研磨加工を内製化し、納期を平均5日間短縮した。旋盤加工の精度を研磨加工の精度まで向上させることができた。外注費を抑えたことで自社の単価による価格で製品を提供できるようになった。試作品では単価を3割ほど圧縮できることが確認できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    外注研磨の内製化という既存事業の延長線上の取組として読めるが、過去の取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    長尺1000㎜超の丸棒・角材加工が得意分野と示され、納期と品質で競争する必要性が書かれているが、競争優位の根拠は限定的。

  • 課題の認識と解決4

    外注工程の内製化で納期を平均5日短縮し、単価を3割圧縮できたと具体的な数字で課題解決の効果が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    納期平均5日短縮と試作で単価3割圧縮が確認されたと数字で示されており、目標の達成見込みは読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    従業員8人の小規模体制は読み取れるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質・短納期・低コストという選ばれる理由は読み取れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けの記述は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の課題としてより難度の高い材質や加工への取組と完全内製化を目指すと書かれているが、スケジュールや方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    円筒研磨の内製化による短納期・低コスト化は述べられるが、一般的な普及度や高付加価値化の程度はうかがえる程度。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    日本のモノづくりが高品質・高精度へ向かうという一般論がわずかにうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果4

    外注費の抑制により単価を3割圧縮でき、納期5日短縮という費用対効果を数字で示している。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    金沢市の企業であることは示されるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述はわずかにうかがえる程度。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はより難度の高い材質や加工に取り組み、完全に自社内で研磨加工を行える体制づくりを目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。