ものづくり補助金平成25年度製造業石川県

石川県伝統工芸「二俣和紙」等、和紙の風合いを活かした印刷システムの開発

株式会社 中央メディアプロ

この事例のポイント

  • 手漉き和紙の需要が減り、和紙を使った新たな商品を作る必要があった。
  • 手漉き和紙の風合いをそのままに、丈夫で色鮮やかな仕上がりを実現するため斎藤博さんとやり取りを重ねた。
  • 金沢独自のデザインを取り上げた和紙ネクタイが北北陸新幹線の開業にあわせてメディアに取り上げられた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 中央メディアプロ
所在地石川県 金沢市
業種印刷・同関連業
技術分野材料製造プロセス,表面処理
従業員数30人
資本金2億円
設立1970年

事業の背景

当社は印刷関連企業で、各種印刷物やパラパラメモ帳、和紙ネクタイなどを手がけ、主要取引先はオムロン株式会社と高桑美術印刷株式会社である。金沢市の希少伝統工芸である二俣和紙を使う職人は、筆を持つ機会の減少により和紙の需要も減っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力手漉き和紙の需要が減り、和紙を使った新たな商品を作る必要があった。
  • 新製品・新技術和紙の風合いを活かし、耐久性に優れデザイン性に富む新しいプリントシステムを開発する必要があった。

やったこと

手漉き和紙の風合いをそのままに、丈夫で色鮮やかな仕上がりを実現するため斎藤博さんとやり取りを重ねた。伝統技法の「しわ加工」を施して破れにくく重厚な和紙に仕上げ、撥水性を加えて多少のダメージにも耐える製品とした。ワンタッチ式の専用アタッチメントを使い、汗や首周りの締め付けによるストレスを感じにくく、耐久性に富み着け心地の軽い和紙ネクタイを完成させた。

ソフト新たなプリントシステム

新しい製品・サービス:北斎デザイン×和紙ネクタイ

事業の効果

金沢独自のデザインを取り上げた和紙ネクタイが北北陸新幹線の開業にあわせてメディアに取り上げられた。現在は通年商品16種を含む計19種類のネクタイを製作し販売している。石川県アンテナショップの取扱商品に優良商品として推薦された。金沢市で増えつつある外国人向けに拡大販売を図り、その後全国展開を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    和紙の商品化や印刷技術の蓄積が書かれ、一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    インバウンド向け拡大や全国展開を目指すとあり市場への言及はあるが、強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    販売拡大の方針は書かれるが、課題の認識や高付加価値化の事業計画の内容は具体的に読み取れない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員数30人や代表者の記載はあるが、補助事業を遂行する体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    二俣和紙を使ったネクタイの特徴や、インバウンド向けという顧客像は書かれるが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は地元ホテル等への販売や全国展開を目指すとあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    手漉き和紙を用いた丈夫で色鮮やかなネクタイを開発し、計19種類を製作している点が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    地元伝統工芸の二俣和紙の活用や金沢の地域性が書かれ、地域振興への言及はあるが雇用や波及の数字はない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数字は書かれておらず、わずかにうかがえるだけ。

  • イノベーションへの貢献2

    新たなプリントシステムの導入と和紙の印刷技術開発は書かれるが、デジタル技術の先進性の説明は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    金沢の希少伝統工芸である二俣和紙を活かし、地元の特性を生かした商品を開発した点が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は地元ホテル等も含めて積極的に販売を目指していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。