ものづくり補助金平成29年度製造業岐阜県

唯一無二の個人向けオリジナルアニメグッズ制作

株式会社コムズ

成果印刷可能サイズ 3判→2判

この事例のポイント

  • キャラクターを忠実に表現するための色の再現性が不足している。
  • A2サイズ6色インクジェットプリンターとA2サイズカッティングプロッターを導入し、社内マニュアルを作成して作業可能者を教育するための社内講習会を実施した。
  • 印刷可能サイズ 3判→2判。印刷サイズと素材の対応範囲が広がり、断っていた案件にも対応できるようになって商品の幅が広がった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社コムズ
所在地岐阜県 下呂市
業種印刷・同関連業
従業員数19人
資本金1,000万円
設立1973年

事業の背景

創業以来印刷業を手掛けてきたが、平成の大合併を機に受注が激減し、印刷需要の減少も重なって厳しい経営状態が続いた。地域活性化のためおみやげのパッケージデザインを手掛けたことで、おみやげのオリジナルデザインの依頼が増えた。これを機に印刷業から企画・デザイン事業へ広げ、知人の紹介でアニメ関連商品を扱うようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力キャラクターを忠実に表現するための色の再現性が不足している。
  • 新製品・新技術非鉄金属や樹脂など多様な媒体への印刷加工ができない。
  • 生産能力印刷可能なサイズが限られている。
  • 納期・工程複雑形状のカット工程を外注や手作業に頼っており、短納期対応ができない。
  • コスト・採算外注すると最低ロットが3,000個からとなり、完成まで3ヶ月程度かかるため、公開期間が短いアニメとの相性が悪い。

やったこと

A2サイズ6色インクジェットプリンターとA2サイズカッティングプロッターを導入し、社内マニュアルを作成して作業可能者を教育するための社内講習会を実施した。新たなプリンターで、従来印刷できなかった大型サイズの紙や、樹脂製品・金属製品などの一般紙以外の媒体に印刷できるかを検証した。キャラクターの色合いを気温や湿度に左右されず再現できるかを検証した。プロッターでは、手作業や外注していた複雑な形状のカット工程を社内で正確かつ短時間に行えるかを検証した。最終検証として個人の写真や名前を入れたデザイン商品を試作し、顧客評価を実施して全項目で70点以上を得た。

加工機A2サイズ6色インクジェットプリンター
加工機A2サイズカッティングプロッター

新しい製品・サービス:個人の写真や名前を入れたアニメグッズなどのオリジナルデザイン商品

事業の効果

  • 印刷可能サイズ 3判→2判
  • 年間取扱アイテム数で400点
  • 取扱アイテム総数では1,000点以上
  • 最低ロット 3,000個→1個

印刷サイズと素材の対応範囲が広がり、断っていた案件にも対応できるようになって商品の幅が広がった。複雑なカット工程を内製化・自動化したことで時間と費用が大幅に削減された。最低ロットが1個からとなり短納期対応も可能になった。事業立ち上げから3年で年間400点、総数1,000点以上を扱い、販売経路も全国に広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業以来の印刷事業から、オリジナルデザイン事業へ転換した経緯は読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    百貨店連携やアニメ関連商品の好評、外注の最低ロット3,000個・3ヶ月の課題など外部環境と弱みは読み取れるが、強みの活かし方は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    複雑カットの外注や手作業を内製化し、最低ロット1個・短納期を実現するという課題と解決策が具体的に示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    年間約400アイテム、総数1,000点以上との実績は示されているが、事業計画としての付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社内マニュアル作成と作業可能者への講習会実施は書かれているが、人材や事務体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    アニメファンからの要望や顧客評価で全項目70点以上を得た試作検証など、ニーズの裏付けが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    検証を経て商品化予定という流れはうかがえるが、中長期のスケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    個人の写真や名前を入れたオリジナルアニメグッズという高付加価値の商品で、一般的な普及度が低い分野と読める。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域活性化や下呂市の状況に触れているが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果3

    年間400アイテム・取扱1,000点以上の成長は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    カット工程の自動化や全国のネット通販への展開は読み取れるが、デジタル技術によるサプライチェーン貢献は具体的ではない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    印刷業から企画・デザイン・EC販売へ事業領域を広げた点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及3

    下呂市金山町での創業と地域活性化の取組は読み取れるが、雇用や地域経済成長への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は「唯一無二の個人向けアニメグッズ」を製作し、宝物になるような商品を提供していきたいとしている。

事業者の声

「唯一無二の個人向けアニメグッズ」を製作し、宝物になるような商品を提供していきたい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。