“どこでもMy Book”商品の試作開発・販路拡大等の設備投資事業(Web環境とオリジナルアプリケーションを活用し、データ出力(写真画像・図面データ)、各種製本の製作)
手軽に注文できるプログラムの開発と、大型図面出力機や小型高画質出力機、無線綴じ製本機などの設備導入を行い、試作品の製作に取り組んだ。
エーアールファクトリー 有限会社
| 事業者名 | エーアールファクトリー 有限会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 八尾市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 技術分野 | デザイン |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1973年 |
昭和48年に新井製作所として創業し、主に家電製品の組立を手がけていた。平成5年に部品の組立と印刷の同時提供を始め、社名変更後は携帯電話やデジタルカメラへの印刷を主に提供してきた。高感度のカメラ付きスマートフォンの普及と家電メーカーの海外進出の影響で受注が約50%減少したため、他社が断る難易度の高い試作・印刷の受注を狙う方針へ転換した。
抱えていた課題
やったこと
デジタル印刷への対応として、UV硬化フラットインクジェットプリンタを導入した。アナログ印刷とデジタル印刷の短所を補い長所を組み合わせ、付加価値の高い製品とワンストップサービスによる差別化を図った。導入後はロゴ入りサッカーボールと犬の散歩用ウンチ袋の試作に取り組んだ。サッカーボールは「優勝」など単色の決まった文言をアナログ印刷、チームのロゴなど異なる文字をデジタル印刷で試作し、5つのサッカークラブに提供した。ウンチ袋は既存のアナログ設備で犬のイラストを印刷し、デジタル設備で自社開発の消臭機能のあるインキを使い動物病院の広告を印刷した。
| 加工機 | UV硬化フラットインクジェットプリンタ |
|---|
インクジェットプリンタの導入により、オンデマンド印刷が可能となり、素早い対応と小ロットの受注ができるようになった。球体への直接印刷技術が評価され、平成29年1月に全国高校サッカー選手権で優勝した青森山田高校から記念ボール30個を2週間で受注し納めた。文具、玩具、小物、3D加飾などにも活用できることが分かった。取引先は家電中心から文具、玩具、日用雑貨にまで広がり、取引社数は平成19年頃の3倍となる約150社に拡大した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
受注が約50%減少したため経営方針を180度転換し、「1個を最短1日」を掲げて難易度の高い試作・印刷へ注力した経緯が明記されている。
シルク・パッド印刷の強みを活かし、取引先が家電から文具・玩具・日用雑貨へ広がり、社数が約3倍の約150社になったと数字で示されている。
デジタル設備がないため断る案件が増えた課題を明示し、UV硬化フラットインクジェットの導入で付加価値化とワンストップ化を図る流れが書かれている。
付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、受注数や社数の実績はあるものの、今後の目標の実現可能性は読み取れない。
従業員12名の体制と、従業員2名がイラストレーターの講座を受講していることは書かれているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。
ボールやウンチ袋の試作で、5つのサッカークラブや飼い主から具体的な評価の声が得られ、顧客に選ばれる理由が示されている。
今後の企画・デザイン力向上や自社製品開発への着手が方向性として書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。
資本金3,000千円の記載のみで、財務状況や金融機関からの資金調達の見込みはわずかにうかがえる程度である。
完成品や球体に直接印刷できる技術が評価を広め、記念ボール30個を2週間で納品した事例から、高付加価値な製品分野であることが読み取れる。
地域やサプライチェーンへの波及効果や雇用創出など、国が補助する積極的な理由は事例からはわずかにうかがえる程度である。
補助金の投入額や費用対効果を示す数値は記載がなく、ボール30個や社数の増加のみでは費用対効果の判断は難しい。
UVインクジェットとアナログ印刷を組み合わせたワンストップ提供や、デザイン学生との産学連携が書かれており、新しい取り組みとして読み取れる。
成長分野への進出という記載はなく、家電から文具・玩具への用途転換にとどまり、日本経済の構造転換への寄与はわずかにうかがえる程度である。
公開されている事例からは、地域の特性を活かした付加価値や地域経済の牽引に関する記述は読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は同社内での企画・デザイン力の向上に取り組む。平成29年9月から従業員2名をデザインソフトの講座に受講させており、デザインを学ぶ学生との産学連携も始めた。将来的には自社製品の開発にも着手していきたいとしている。
方針転換直後の2年間は失敗続きだったが、そこで培ったノウハウがあるからこそ今がある
公式の事例集より(原文のまま)
手軽に注文できるプログラムの開発と、大型図面出力機や小型高画質出力機、無線綴じ製本機などの設備導入を行い、試作品の製作に取り組んだ。
複合NC旋盤を導入し、市場にないS45C-H(調質材)の太径磨き棒鋼の量産化に取り組んだ。
効果:製品の最大外径 100mm→200mm
視認性が高い太陽光式の小型LED表示機「ソーラーONE」を開発した。
効果:運搬・設置作業の必要人数 2名→1名