ものづくり補助金平成25年度宿泊業、飲食サービス業石川県

湯治機能に着目した一貫サービスの提供による健康増進・病気予防事業

株式会社やまや萬松閣

この事例のポイント

  • 健康増進・病気予防に役立つサービスを開発することが目的だった。
  • 本事業では、旧クラブスペースを改装し、身体の抗酸化及び免疫機能を高める抗酸化陶板浴装置を設置した。
  • 環境測定分析で抗酸化陶板浴装置の生菌数から高い抗菌性が確認された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社やまや萬松閣
所在地石川県 加賀市
業種宿泊業
従業員数45人
資本金4,500万円
設立2010年

事業の背景

当社は石川県加賀市山代温泉で旅館業を営み、露天風呂、貸切風呂、源泉掛け流し露天風呂付き客室などのハード面を一貫して整備してきた。温泉から得られる熱を活用した暖房設備も整えてきた。主要な取引先は全国からの個人観光客と地元団体客である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術健康増進・病気予防に役立つサービスを開発することが目的だった。
  • その他陶板浴装置とメディカルチェック装置を導入するだけでは一貫サービスは提供できないため、健康増進・病気予防に向けた総合的なサービス提供体制を構築することが課題だった。

やったこと

本事業では、旧クラブスペースを改装し、身体の抗酸化及び免疫機能を高める抗酸化陶板浴装置を設置した。設置した装置が衛生面などで快適な環境を提供できることを検証するため、一般財団法人石川県予防医学協会に環境測定分析を依頼した。次に、利用者の健康状態確認と健康増進・病気予防のアドバイスのため、肌年齢計、マインドチェッカー、高精度体成分分析装置、健康情報端末らくらくウエルネス及び専用プリンターを導入した。近隣住民等の協力を得て、抗酸化陶板浴装置の使用前と使用後のデータを収集・分析した。さらに陶板浴装置のスペースに隣接してエステサロンとカラオケボックスを設置し、陶板浴の後にエステでリラックスし、カラオケでストレスを発散できるようにした。

その他抗酸化陶板浴装置
検査測定肌年齢計
検査測定マインドチェッカー
検査測定高精度体成分分析装置
ソフト健康情報端末らくらくウエルネス
その他専用プリンター

新しい製品・サービス:健康増進・病気予防に焦点を当てた一貫サービス

事業の効果

環境測定分析で抗酸化陶板浴装置の生菌数から高い抗菌性が確認された。使用前後のデータ分析により、装置の利用が心と体に好影響を及ぼすことが確認された。陶板浴、メディカルチェック、エステ、カラオケなどを組み合わせた新しいサービスを提供する体制を構築できた。利用客は徐々に増加しており、陶板浴は高齢の利用客にも好評である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    旅館のハード整備の延長として湯治機能の強化を掲げ、同業他社との差別化と収益性向上を目標にしている。経営戦略上の位置付けは読み取れるが、過去の取組との具体的な連続性は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    加水・加温なしの希少な山代新一号源泉や地元食材の強みに触れている。一方、市場や顧客動向の数値的な分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    総合的なサービス提供体制の構築という課題を挙げ、陶板浴やエステ等で解決したとしている。ただし高付加価値化・成長の数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    陶板浴装置の設置や環境測定、近隣住民の協力によるデータ収集を行ったとあるが、事業遂行体制の人材や事務処理能力は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    利用客の好評や健康のため継続利用したい要望に触れ、顧客ターゲットは高齢客など示唆される。ただし、ニーズ裏付けの定量データは乏しい。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望としてPRや利用時間の検討に触れるが、中長期の遂行方法やスケジュールは具体的に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    湯治機能を持つ療養・保養施設として差別化を図る点は読み取れる。ただし健康増進分野の普及度や高価格化の程度は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    健康増進・病気予防サービスを開発する意義は述べられるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な記述は見当たらない。

  • 費用対効果2

    陶板浴装置とメディカルチェック装置の導入効果を測定したとあるが、投入額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    メディカルチェックや健康情報端末を用いたデータ収集・分析を行い、新サービス体制を構築したと記されている。デジタル活用の具体性は限定的である。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山代温泉の豊かな自然と地元食材を活かした施設である。地域経済の牽引や雇用創出への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ホームページや宿泊客への口頭でのPRを行っており、利用客は徐々に増加している。継続利用の要望に対し、利用時間を考慮した対応を検討している。一部客室にも陶板浴装置を設置し、差別化を図る戦略とする。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。