回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ハヤシ印刷紙工株式会社
| 事業者名 | ハヤシ印刷紙工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 石川県 金沢市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 27人 |
| 資本金 | 3億円 |
| 設立 | 1975年 |
当社はUVオフセット印刷、高精細FMスクリーン印刷、デジタル色調管理などの設備とシステムを同業他社に先駆けて導入し、高精細印刷を強みとしてきた。近年注目される3D印刷は、レンチキュラーレンズを用いた立体表現や動画表現が可能な印刷物であり、チケット偽造防止など多くの用途で製品化されている。しかし、国内の印刷業者が提供する製品は十分な奥行きや立体感が表現されているとは言い難く、北陸三県では3D印刷に取り組む同業他社はほとんど存在しなかった。
抱えていた課題
やったこと
製版機(CTP機器)の刷版レンズピッチ、使用するレンチキュラーレンズのLPI(1インチ幅のレンズ本数)、試作品のデザイン・サイズ・用途を組み合わせ、10回にわたって試作を行った。3D画像合成ソフトウェア開発元企業と3D印刷アシストソフトウェア開発元企業の担当者立ち合いのもと、製版機と3Dソフトの試運転を行い、問題がないか確認した。試作品の視覚的効果を定性的に評価して改良点を明確化し、試作条件を再設定して再度試作と評価を行った。当社の色調管理技術を適用して3Dを管理するワークフローを確立した。
| 加工機 | 高精細製版機(CTP機器) |
|---|
新しい製品・サービス:3Dポストカード(年賀状含む)、コンサートチケット
試作を通じて、固定的な最適印刷条件は存在せず、製品のデザイン・サイズ・用途等に応じて刷版データの作成方法やレンズピッチ、LPIを選び、試刷を繰り返す必要があることが明確になった。3D画像合成ソフトウェア開発元企業等の担当者からは市場投入できる品質レベルに達しているという評価を得た。製品化した3Dポストカードは顧客に好評で一定のリピート需要があり、売上高は伸びている。コンサートチケットの受注もあり、当社3D印刷製品の認知度が高まっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
UVオフセットや高精細FM印刷など先鋭設備を先行導入してきた経緯が書かれ、3D印刷への取り組みも継続性がうかがえるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
北陸三県に同業他社がほとんどないことや色調管理の強みに触れるが、競争優位の定量的な裏付けは示されていない。
立体感や奥行きの表現不足という課題と、色調管理ワークフローの確立による解決は書かれるが、高付加価値化の数値目標は示されていない。
売上高は伸びていると書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性を判断する数値が不足している。
高い専門性をもつ人材の育成や、メーカー担当者立ち合いでの試運転が書かれ、体制の一端はうかがえる。
ポストカードや年賀状に一定のリピート需要があり、お客様に自社を印象付けられると好評を得た点など、ニーズの裏付けが具体的に読み取れる。
試作を10回繰り返し、刷版レンズピッチやLPIの条件を検証した過程が記載され、課題解決の方法が具体的に読み取れる。
公開されている事例からは読み取れません。
3D印刷は一般的な普及度が低い分野で、市場投入できる品質に達したとの評価や、売上増加の状況が書かれている。
地域の印刷業として金沢で事業を行うことは書かれるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
高精細印刷や色調管理システムを先行導入した取組は書かれるが、サプライチェーンへの貢献は具体的に述べられていない。
3D印刷という将来性のある分野への進出は書かれるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。
北陸三県の同業者がほとんどない中で3D印刷に取り組んだ点は地域特性を活かす取組として読み取れるが、雇用や成長への数字は示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も製品バリエーション開発に取り組み、事業化のさらなる進展を図りたい。
市場投入できる品質レベルに達している
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%