ものづくり補助金平成25年度製造業福井県

コンデンサーの極小化ニーズに対応した高精度ワイヤー放電加工機の導入

片山機械株式会社

成果加工可能なワイヤー径 0.2mm→0.02mm

この事例のポイント

  • 現有設備ではワイヤー径φ0.2mmの加工が限度で、超微細な精密部品に対応できなかった。
  • 高精度ワイヤー放電加工機(PA05S ADVANCE)を導入し、ワイヤー径φ0.02mmまでの超微細加工を可能にした。
  • 加工可能なワイヤー径 0.2mm→0.02mm。超微細加工が可能になり、県内でも少数の0.02mm加工ができる企業となった。

事業者のプロフィール

事業者名片山機械株式会社
所在地福井県 福井市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数33人
資本金1,000万円

事業の背景

同社は創業70年で、各種自動化機器や精密部品などを顧客からの完全受注で一点ずつ手作りしている。主力は精密部品を製造する生産機械で、設計から製造まで一貫した生産体制を特徴としてきた。景気の波の影響で売上高が減少していたが、根強い精密機器需要がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度現有設備ではワイヤー径φ0.2mmの加工が限度で、超微細な精密部品に対応できなかった。
  • 納期・工程精密部品はワイヤー放電以外では加工できないものが多く一部を外注しており、納期の管理が難しく加工コストも高かった。

やったこと

高精度ワイヤー放電加工機(PA05S ADVANCE)を導入し、ワイヤー径φ0.02mmまでの超微細加工を可能にした。担当者が図面を見て部品ごとにすべてプログラムを作成し、放電によって部品を加工する。環境温度によって加工精度が変化するため、その管理を重視している。これにより、それまで外注していた部品を内製化した。

  • 加工機高精度ワイヤー放電加工機PA05S ADVANCE

新しい製品・サービス:超微細加工された極小コンデンサー生産機械に関わる重要部品

事業の効果

  • 加工可能なワイヤー径 0.2mm→0.02mm

超微細加工が可能になり、県内でも少数の0.02mm加工ができる企業となった。外注部品の内製化により納期が1カ月以上短縮され、柔軟かつ迅速に対応できる生産体制を構築した。内製化によって加工単価が下がり、約4割のコストダウンも実現した。加工技術と変更融通性の向上により周辺部品の受注が増え、技術者育成や自社開発力・提案力の向上にもつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として高精度加工技術を取得し付加価値を確立してきた流れは読めるが、経営戦略上の明確な位置づけは記述が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ゅ0.02mmの超微細加工が県内でも少数と明記され、外注の内製化で強みを示している。市場との関係も読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存と納期・コスト高の課題を挙げ、内製化で納期を1カ月以上短縮し約4割のコストダウンを実現したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    付加価値向上や受注拡大の方向は示されるが、数値目標や賃上げ目標は書かれておらず具体性が薄い。

  • 事業を進める体制2

    技術者育成が進んでいると触れられるが、体制や事務処理能力の具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    極小コンデンサーの極小化ニーズに対応と明記され、ターゲットや選ばれる理由として超微細加工力が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の遂行方法やスケジュール、中長期の課題検証については事例では触れられていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ゅ0.02mmの超微細加工が県内でも少数とされ、同分野で高水準の加工精度を図る内容が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    周辺機器の生産や自動車・印刷業界への展開がうかがえるが、波及効果や雇用創出の具体的記述は少ない。

  • 費用対効果3

    約4割のコストダウンや納期1カ月以上短縮など効果は示されるが、補助金投入額との対比は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ワイヤー放電加工機の導入は述べられるが、サプライチェーンへの貢献やデジタル技術活用の記述は限定的。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    極小精密部品の需要が根強いことや新事業展開が触れられるが、構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

今後の展望

部品内製化により取引先の利便性が向上したことで本体受注の拡大も期待でき、今後は自動車業界、印刷業界への事業展開も目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。