ものづくり補助金平成25年度製造業福井県

印刷適性に優れた高付加価値な越前和紙の試作開発

瀧株式会社

この事例のポイント

  • 和紙の印刷で、かすれやひびが入ってしまう課題があった。
  • 植物繊維を細かくすりつぶす「ステンビーター」を叩解工程に導入し、従来のビーターによる叩解に代えた。
  • 叩解工程にステンビーターを導入したことで、従来の叩解工程と比べてリードタイムを2、3割短縮できた。

事業者のプロフィール

事業者名瀧株式会社
所在地福井県 越前市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野材料製造プロセス
従業員数27人
資本金2,200万円
設立1982年

事業の背景

越前和紙は約1500年の歴史を持つが、紙幣や賞状から建築用途まで幅広く使われているものの、需要は減少を続けている。同社は設立以来、合紙機や抄紙機、スクリーン印刷などの機械化を進め、和紙の加工技術と印刷技術を追求してきた。同社は大手文具メーカーや小売店と直接取引している。紙製品の国内市場における和紙の比率は数%に満たない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度和紙の印刷で、かすれやひびが入ってしまう課題があった。
  • 品質・精度印刷上の課題であった、和紙の表面のでこぼこや紙ほこりを抑える必要があった。

やったこと

植物繊維を細かくすりつぶす「ステンビーター」を叩解工程に導入し、従来のビーターによる叩解に代えた。試作を繰り返し、和紙の風合いを落とさずに印刷適性の高い和紙を製造できるようにした。県内印刷会社の協力により、青・赤・黄・黒の4色をかけ合わせた印刷カラーチャートを製作し、多彩な色の再現性を確認できるようにした。ステンビーターで叩解した原料を大型の抄紙機ですき、洋紙に匹敵する印刷適性を持つ新開発の和紙をつくった。

新しい製品・サービス:印刷適性に優れた新開発の越前和紙(印刷カラーチャートで多彩な色の再現性を確認)

事業の効果

叩解工程にステンビーターを導入したことで、従来の叩解工程と比べてリードタイムを2、3割短縮できた。この工程で使用する薬剤の投入量も抑制できた。和紙の風合いを保ちながら印刷適性の高い和紙を製造できるようになり、食品メーカーの商品パッケージにも採用された。今後は叩解工程の品質安定性を高め、多彩な最終製品の展開を目指す。

今後の展望

今回の新たな和紙の開発により、和紙の新しい可能性が広がることを期待している。今後は改良を重ね、より安定した製造を目指していく。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。