ものづくり補助金平成25年度製造業福井県

高トルク歯車製造に向けた高精度立型マシニングセンタの導入

中村鉄工株式会社

成果加工品質 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 既存設備では、高精度で滑らかな曲線加工の量産化と短納期化が難しかった。
  • 高速高精度加工を支援する機能を備えた4軸同時加工の高精度立型マシニングセンタを導入した。
  • 加工品質 1倍→2倍。4軸マシニングセンタの導入により、滑らかで高精度な曲線加工が実現し、少数歯でも高強度で小型軽量な歯車の製作が可能になっ…

事業者のプロフィール

事業者名中村鉄工株式会社
所在地福井県 福井市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数4人
資本金1,000万円
設立1985年

事業の背景

創業以来、経編機や印刷機械の歯車、産業機械の部品を製造してきた。近年は複合旋盤加工に重きを置き、工作機械やディーゼルエンジンの精密部品、特殊な歯車を製造している。地方の小さな鉄工所として、高品質かつ短納期であることが常に求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存設備では、高精度で滑らかな曲線加工の量産化と短納期化が難しかった。
  • コスト・採算既存設備では製造スピードや生産コストの面で課題が多かった。
  • 品質・精度既存設備では加工品質が不足しており、高速高精度の曲線加工が求められる歯車の製造に対応しきれなかった。

やったこと

高速高精度加工を支援する機能を備えた4軸同時加工の高精度立型マシニングセンタを導入した。これにより、高回転で滑らかな特殊形状の歯車を短時間で加工できるようになった。アンダーカットのない少数歯歯車の研究を進め、高トルクかつ高強度で小型軽量の歯車を開発した。その成果として特許を取得した。加工品質も既存設備に比べて2倍以上に向上した。

  • 加工機4軸同時加工の高精度立型マシニングセンタ

新しい製品・サービス:アンダーカットのない高トルク少数歯歯車

事業の効果

  • 加工品質 1倍→2倍

4軸マシニングセンタの導入により、滑らかで高精度な曲線加工が実現し、少数歯でも高強度で小型軽量な歯車の製作が可能になった。高回転で特殊形状の歯車を短時間で加工できるようになり、製造スピードが向上した。その結果、技術力が取引先から評価され、部品などの製作依頼が大幅に増加した。また、本事業の採択が新規取引先の開拓にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業50周年記念の一枚歯インボリュート歯車製作から少数歯歯車の研究へ進んだ経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    アンダーカットのない歯車で特許を取得した点が強みとして示されるが、市場動向との関係までは書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    既存設備では製造速度や生産コストに課題があったことを認識し、4軸立型マシニングセンタ導入で高速高精度加工を実現した経緯が具体的。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工品質が既存設備に比べ2倍以上向上したと数字で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数4名で、ソフトウェア自作や後継者への技術継承に触れるが、補助事業の遂行体制として具体的な記載は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取引先からの受注増加や製作依頼の増加が書かれ、選ばれる理由として高精度な曲線加工が挙げられている。

  • 事業化までの道筋3

    ラックアンドピニオンへの応用やバックラッシュ低減の開発、生産体制強化の方向性は示されるが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    少数歯で高強度かつ小型軽量な歯車を実現し、アンダーカットのない歯車として特許を取得しており、同分野で高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地方の小さな鉄工所での技術継承や新規取引先開拓にふれるが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    加工品質が2倍以上向上したとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    福井県の地方鉄工所として高付加価値の歯車を手がけ、地域の発明協会の協力を得た点は読み取れるが、地域経済への牽引効果は薄い。

今後の展望

引き続き歯車の精度向上を図るとともに、歯車製作プログラムの作成時間を短縮して生産体制を強化する。今後は特にラックアンドピニオンでの活用を重視し、利用分野の開拓にも取り組む。

事業者の声

夫婦二人だけなら目の前の仕事をこなせば何とかなる。でも、次があると思うと少しでも良い状態で承継させたい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。