ものづくり補助金平成25年度サービス業(他に分類されないもの)福井県

給水補給車の導入による老朽化した井戸の復元・延命技術の確立

VEEma株式会社

成果作業に必要な人員 2人→1人

この事例のポイント

  • 長く使った井戸は取水部分が砂やさびで目詰まりし、水が出にくくなる。
  • 容量3.4トンのステンレスタンクを積んだ給水補給車を導入した。
  • 作業に必要な人員 2人→1人。給水補給車の導入により、水を運ぶ時間が大幅に短縮され、作業に必要な人員は2人から1人に減って作業者の負担も軽くなった。

事業者のプロフィール

事業者名VEEma株式会社
所在地福井県 福井市
業種その他の事業サービス業
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1981年

事業の背景

VEEmaは井戸や排水管などの洗浄・保守管理を手がける会社で、1999年に福井工業大学と共同開発した特許技術「ユニバーサル洗浄工法」で水量が減った井戸を復活させてきた。井戸は飲料水のほか工場、農業、消雪、防災など幅広く利用されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力長く使った井戸は取水部分が砂やさびで目詰まりし、水が出にくくなる。
  • 人手・技能洗浄に使う水の積み込みに2人が必要で、作業の遅れにつながっていた。
  • コスト・採算水を運ぶ作業に1時間余りかかり、井戸によっては何度も給水・運搬を繰り返す必要があった。

やったこと

容量3.4トンのステンレスタンクを積んだ給水補給車を導入した。給水補給車は吸引圧送ポンプを装備し、約10分程度で水が積み込める。従来はトラックに容量1トンのポリタンクを2〜3基積んで現場に運んでいたが、2人必要だった水の積み込みが1人で対応でき、負担も軽減できた。

  • 加工機給水補給車容量3.4トンのステンレスタンク、吸引圧送ポンプ付き超高圧洗浄車
  • 検査測定水中テレビカメラ

新しい製品・サービス:ユニバーサル洗浄工法(特許技術)

事業の効果

  • 作業に必要な人員 2人→1人
  • 約10分程度で水が積み込める

給水補給車の導入により、水を運ぶ時間が大幅に短縮され、作業に必要な人員は2人から1人に減って作業者の負担も軽くなった。工期が短縮され、井戸再生作業の低コスト化につながった。大量の給水が可能になって洗浄力が向上し、水中カメラの映像が鮮明になって井戸の状況や不具合の原因をより正確に把握できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1999年に福井工業大学と共同開発した特許技術「ユニバーサル洗浄工法」を基盤にしており、技術の継続性は読み取れるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    特許技術を7つ保有し、水の復活率98%や新規掘削より安い費用を示しており、競争優位の根拠が数字で読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    水が出にくい目詰まりや、積込みに2人必要で作業が1時間余りかかる課題を示し、給水補給車で解決した経緯が書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業時間短縮や人員2人から1人への削減はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員8名で、人員の効果的な配置により工期短縮を実現したと書かれているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    水の復活率98%、薬剤を使わない環境配慮、狭い場所でも施工可能といった選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    海外支援や改修計画の提案を視野に入れると書かれているが、スケジュールや遂行方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    井戸洗浄は一般的に知られた分野とは言いにくいが、高水準の高付加価値化を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    災害時の飲料水や生活用水の供給、海外支援への活用が書かれており、公共性の観点で国が補助する理由がうかがえる。

  • 費用対効果3

    工期短縮と作業の低コスト化が書かれているが、補助金投入額に対する効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    水中テレビカメラで施工前後の井戸内部を見える化する技術が書かれており、デジタル技術の活用がうかがえる。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    井戸の再生や長寿命化の提案はあるが、日本経済の構造転換に資する成長分野への進出とは書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    福井市の地下水や井戸の活用に触れているが、地域の経済成長や雇用創出への効果は書かれていない。

今後の展望

地震などの災害時に給水補給車を出動させ、断水した被災地の住民に飲料水や生活用水を届ける活動も目指す。海外での支援活動も視野に入れている。

  • 目標:水の復活率98%を誇る

事業者の声

豊かな水資源、水環境を次世代へ。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。