回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社ミキ・ファイバー
成果加工精度 0.1mm→0.01mm
| 事業者名 | 有限会社ミキ・ファイバー |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 勝山市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1996年 |
当社は炭素繊維の織物を炭素樹脂で固めて高温焼成した複合材料「c/cコンポジット」の加工に特化した企業で、丸棒やネジの製造を得意としている。炭素繊維市場は拡大を続けており、軽くて丈夫な特性から飛行機の部品など幅広い分野で用途拡大が見込まれている。
抱えていた課題
やったこと
今回導入した高速立型マシニングセンタを使い、加工精度0.01mmを目標に試作開発を行った。穴加工・フライス加工・長さ加工のすべてで目標値をクリアした。導入した機械では複雑で難しい切削などの加工が高精度で可能になり、プログラム入力も簡単である。自動で計測して加工が完了するため正確で早い。
新しい製品・サービス:c/cコンポジットの高精度加工技術を用いた製品
高精度加工が可能になり、顧客が求める質の高い製品を提供できるようになったことで、「良いものを作る会社」という信頼が向上した。その結果、一般的な製品でも新たな受注が増えており、利益拡大が期待できる。高精度加工の実績が一般的な精度の製品との一括発注を呼び込み、受注増に貢献している。他社にはない強みを獲得した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成25年度ものづくり補助金採択と加工精度向上の実績があり、c/cコンポジット加工に特化してきた流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
炭素繊維市場は拡大を続けているとあり、少数・短納期対応や高精度加工を強みとする記述はあるが、競争優位の根拠となる数値比較は示されていない。
加工精度±0.01mm目標を穴・フライス・長さ加工で達成したと具体的に書かれ、課題として材料の質と下処理が挙げられている。
利益拡大が期待できるとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標数値は示されていない。
従業員12名で代表者が事業を率いる体制はうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の詳細は書かれていない。
c/cコンポジットの高温炉用冶具や摩擦材など用途が示され、高精度加工と少数・短納期対応という選ばれる理由が整理されている。
今後の用途開発と販路開拓への挑戦、材料と下処理の課題が示されるが、スケジュールや遂行方法の具体は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
c/cコンポジットは硬く切削が難しい特殊材料で、同分野で高精度加工に特化し他社にない強みを獲得したと書かれている。
炭素繊維の市場拡大や地元勝山での雇用創出への貢献が述べられ、国が支援する理由の一端がうかがえる。
補助金投入額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数値は書かれておらず、受注増に貢献したとの記述にとどまる。
CNC高速立型マシニングセンタの導入や自動計測による加工は読み取れるが、デジタル技術によるサプライチェーン貢献は書かれていない。
炭素繊維市場の拡大や航空機部品など用途拡大分野への進出が述べられ、成長分野への展開がうかがえる。
勝山市に根差し地元の雇用創出に貢献するとの記述があり、地域の経済成長への関与がうかがえるが具体数値はない。
炭素繊維市場はさらなる拡大が予想される。一層の高精度化と低価格化が求められるが、これまでにない用途開発に積極的に取り組み、新たな販路の開拓にチャレンジしていく。c/cコンポジット加工のオールマイティ化を目指して事業拡大を計画している。
c/cCコンポジットの加工はミキ・ファイバーで
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg