ものづくり補助金平成25年度製造業福井県

新素材である炭素複合材料の加工精度向上の試作開発と設備投資

有限会社ミキ・ファイバー

成果加工精度 0.1mm→0.01mm

この事例のポイント

  • c/cコンポジットは非常に硬く切削などの加工が難しく、これまでの機械では加工精度0.1mmが限界だった。
  • 今回導入した高速立型マシニングセンタを使い、加工精度0.01mmを目標に試作開発を行った。
  • 加工精度 0.1mm→0.01mm。高精度加工が可能になり、顧客が求める質の高い製品を提供できるようになったことで、「良いものを作る会社」という信頼が向上…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ミキ・ファイバー
所在地福井県 勝山市
業種繊維工業
技術分野精密加工
従業員数12人
資本金300万円
設立1996年

事業の背景

当社は炭素繊維の織物を炭素樹脂で固めて高温焼成した複合材料「c/cコンポジット」の加工に特化した企業で、丸棒やネジの製造を得意としている。炭素繊維市場は拡大を続けており、軽くて丈夫な特性から飛行機の部品など幅広い分野で用途拡大が見込まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度c/cコンポジットは非常に硬く切削などの加工が難しく、これまでの機械では加工精度0.1mmが限界だった。
  • 生産能力加工精度の高い製品を安定して提供できる設備が不足していた。

やったこと

今回導入した高速立型マシニングセンタを使い、加工精度0.01mmを目標に試作開発を行った。穴加工・フライス加工・長さ加工のすべてで目標値をクリアした。導入した機械では複雑で難しい切削などの加工が高精度で可能になり、プログラム入力も簡単である。自動で計測して加工が完了するため正確で早い。

  • 加工機高速立型マシニングセンタ

新しい製品・サービス:c/cコンポジットの高精度加工技術を用いた製品

事業の効果

  • 加工精度 0.1mm→0.01mm

高精度加工が可能になり、顧客が求める質の高い製品を提供できるようになったことで、「良いものを作る会社」という信頼が向上した。その結果、一般的な製品でも新たな受注が増えており、利益拡大が期待できる。高精度加工の実績が一般的な精度の製品との一括発注を呼び込み、受注増に貢献している。他社にはない強みを獲得した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成25年度ものづくり補助金採択と加工精度向上の実績があり、c/cコンポジット加工に特化してきた流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    炭素繊維市場は拡大を続けているとあり、少数・短納期対応や高精度加工を強みとする記述はあるが、競争優位の根拠となる数値比較は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    加工精度±0.01mm目標を穴・フライス・長さ加工で達成したと具体的に書かれ、課題として材料の質と下処理が挙げられている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    利益拡大が期待できるとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標数値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員12名で代表者が事業を率いる体制はうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    c/cコンポジットの高温炉用冶具や摩擦材など用途が示され、高精度加工と少数・短納期対応という選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の用途開発と販路開拓への挑戦、材料と下処理の課題が示されるが、スケジュールや遂行方法の具体は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    c/cコンポジットは硬く切削が難しい特殊材料で、同分野で高精度加工に特化し他社にない強みを獲得したと書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    炭素繊維の市場拡大や地元勝山での雇用創出への貢献が述べられ、国が支援する理由の一端がうかがえる。

  • 費用対効果2

    補助金投入額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数値は書かれておらず、受注増に貢献したとの記述にとどまる。

  • イノベーションへの貢献2

    CNC高速立型マシニングセンタの導入や自動計測による加工は読み取れるが、デジタル技術によるサプライチェーン貢献は書かれていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    炭素繊維市場の拡大や航空機部品など用途拡大分野への進出が述べられ、成長分野への展開がうかがえる。

  • 地域経済への波及3

    勝山市に根差し地元の雇用創出に貢献するとの記述があり、地域の経済成長への関与がうかがえるが具体数値はない。

今後の展望

炭素繊維市場はさらなる拡大が予想される。一層の高精度化と低価格化が求められるが、これまでにない用途開発に積極的に取り組み、新たな販路の開拓にチャレンジしていく。c/cコンポジット加工のオールマイティ化を目指して事業拡大を計画している。

事業者の声

c/cCコンポジットの加工はミキ・ファイバーで

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。