多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
クラウン工業株式会社
成果金型原型作製時間 10時間→0.5時間
| 事業者名 | クラウン工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 大和高田市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 1,800万円 |
| 設立 | 1961年 |
クラウン工業は1961年設立の婦人向けボタンの製造・販売会社で、自社工場による100%国産のボタンを製造している。国内のボタン市場規模は百億円程度とされ、海外に流出したアパレルパーツ市場はその数倍と考えられている。東南アジア、特に中国では製造コストが急激に高くなり、顧客ニーズは低価格からデザインと短納期へ移りつつあった。
抱えていた課題
やったこと
高機能三次元スキャナー、CAD/CAM、マシニングセンターを導入し、金型作製の工程を見直した。導入前は熟練作業者による彫刻的な削り出しや現物の型取り・縮小拡大トレースによる切削機での削り出しを行っていたが、三次元スキャナーで現物をスキャニングし、CAD/CAMで高精度データを作成する方式に変えた。スキャニング作業は約30分で済み、マシニングセンターにより金型の切削時間を約1時間まで圧縮できた。マシニングセンターの多軸切削工具自動交換機能により、手動での刃の交換作業を省略した。
| 検査測定 | 高機能三次元スキャナー |
|---|---|
| ソフト | CAD/CAM |
| 加工機 | マシニングセンター |
三次元スキャナーとマシニングセンターの導入により、金型原型の作製と切削の時間が大幅に短縮され、金型完成までの期間が約3日から約1日になった。マシニングセンターの自動工具交換により手動交換作業が省かれ、低コスト化も実現した。これにより高精度・低コスト・短納期・小ロットでの対応が可能になった。サンプル作成の納期が短くなったことで、デザイナーの意に沿うデザインを提案するまでにトライ&エラーを重ねる余裕ができた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存のデザイン開発力とボタン製造を活かす方向性は読めるが、過去の取組との連続性を明示する記述は限られる。
中国の製造コスト高騰や国内外の参入増を挙げ、デザイン力と短納期対応で差別化する方針が具体的に読み取れる。
金型作成が約3日から約1日に短縮された数字と、デザイン提案力の再活性化という課題認識が具体的に書かれている。
年間約2,000万円から5年目に1億円という目標が示されるが、付加価値や賃上げの算出根拠は書かれていない。
従業員20名の体制は記載があるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力への言及はほぼない。
顧客ニーズが低価格から適正価格のデザインと短納期へ移ったと整理され、小口受注対応の理由が明確に書かれている。
三次元スキャナー、CAD/CAM、マシニングセンター導入の順序と、導入前後の作業時間が具体的に示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
ボタン市場には多数の参入があるとされ、高付加価値化の方向は示されるが、分野の認知度や高水準の価格帯への言及は薄い。
海外に流出したアパレルパーツ市場の再獲得という国内の産業的意義は述べられるが、雇用創出や波及効果の数値は示されない。
金型作成時間が約10時間から約30分、切削が約6時間から約1時間と、投資効果が時間で具体的に示されている。
三次元スキャナーとCAD/CAMによるデジタル化は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献までは書かれていない。
海外流出した市場の再獲得は述べられるが、日本経済の構造転換への言及は読み取れない。
奈良県大和高田市の自社工場で100%国産製造する点は読み取れるが、地域経済への波及は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後の金型量産に向けて大きな手応えを得た。顧客からの別注デザインの生産は、現状年間約2,000万円から5年目に1億円を目標とし、顧客のニーズに対応できる企画開発製造の一環システムを構築する。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃