回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社イワシタ
成果部品の内製期間 2.5カ月→1.5カ月
| 事業者名 | 株式会社イワシタ |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 福井市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 50人 |
| 資本金 | 6,500万円 |
| 設立 | 1949年 |
当社は1960年に工作機械分野に進出し、フライス盤製造を50年以上続けてきた。平成8年にはスーパー銭湯の運営も開始し、関連会社では公共温浴施設の運営や「いきなり!ステーキ」などのフードビジネスも展開している。航空機産業分野への進出により発注が増加していた。
抱えていた課題
やったこと
航空機の内装材のフレーム加工などに用いられるアルミ長尺材加工機の主要4部品(ベース、ヘッド、コラム、サドル)を内製化するため、5面加工門形マシニングセンタを導入した。同設備は縦・横方向を一台で工程を分けずに加工できるため、高剛性で高精度な部品の製造が可能となった。内製化により、外注より加工精度の高い部品を品質のばらつきなく製造できるようになった。部品の内製に要する期間は1.5〜2.5カ月となり、約1カ月短縮された。
内製化により納期が約1カ月短縮され、最短では1.5カ月で納入できるケースもあった。外注より加工精度が高い部品を製造できるようになり、加工の高精度化が図られた。外注加工コストも大幅に低減し、特に本事業の対象となったアルミ長尺材加工機ではコスト削減効果が大きかった。大幅な納期短縮によって受注増に対応でき、顧客からの信頼も深まった。納期短縮で生まれた余裕は納入時の調整に充てられ、新規取引先の開拓にもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1960年からのフライス盤製造50年超の実績と、航空機分野への進出を踏まえた大型投資という一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。
航空産業の市場拡大に伴う受注増や顧客からの信頼向上が書かれ、強みを踏まえた内容とわかるが、外部環境の分析は具体的に述べられていない。
外注部品の納期2.5〜3.5カ月とばらつきによる手待ちという課題を示し、内製化で部品納期を約1カ月短縮した具体的な解決策が書かれている。
内製の部品納期を約1カ月短縮、加工機納期を最短1.5カ月とする数値目標と実績が示され、実現性の裏付けもある。ただし付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
後継者が投資を決断したことや取締役管理部長の存在はうかがえるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は見当たらない。
航空機の内装材や機体構造材のフレーム加工向けという用途と、高精度な部品による顧客の信頼向上や受注増が具体的に書かれている。
導入初年度から内製が本格稼働し、利用範囲を構造材へ拡大したと書かれているが、中長期の検証や遂行スケジュールの詳細は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
5面加工門形マシニングセンタによる高剛性・高精度加工を特徴とし、加工精度の高さは示されるが、市場での希少性や普及度の数値は書かれていない。
航空産業分野の成長や普及が述べられている程度で、経済波及効果や雇用創出といった国が補助する理由は具体的に書かれていない。
外注コストの大幅低減と納期短縮による効果が述べられるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は書かれていない。
5面加工による一台での加工は技術的特長として書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。
航空・宇宙という成長分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への寄与は具体的に述べられていない。
福井市の企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済への効果は明示されていない。
航空機産業分野の成長による効果に期待するとともに、自動車や環境・エネルギー、健康・医療など、より多様な成長分野での利用拡大を目指す。
ものづくり補助金等の支援を受けた大型投資は、従来なら逃していた案件の受注とともに、納入機械の品質向上から新規取引先開拓に繋がっている。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
平成27年1月に新型タレットパンチプレス(タレパン)を1台導入した。
効果:加工可能サイズ(長辺) 1,829mm→2,438mm