回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社アメス
成果原型とシリコン型が不要になり、1/3の時間で製品を作ることが可能になった。
| 事業者名 | 株式会社アメス |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県 甲府市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | デザイン,立体造形 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1993年 |
若くして独立した大友社長は、最初は一人で仕事を始めた。貴金属加工製造業としてデザイン、鋳造、磨き、石留めを自社で一貫して行っている。顧客からの個性的で緻密なデザインの要望や、短納期・低コストの要求が重なる状況にあった。
抱えていた課題
やったこと
複雑なデザインのプラチナ・ジュエリーを製造するため、3Dプリンターとワックス樹脂造形ができる光造形機(機-100)を導入し、レーザー光を樹脂の層に当てて1層ごとに樹脂を硬化させ樹脂型を造形した。高周波真空自動遠心鋳造機(機-102)を導入し、高速回転によりプラチナ金属の流動性を高めて鋳造工程で使用した。これによりダイレクト鋳造によるプラチナ・ジュエリーの製造に取り組んだ。レーザーマーカーも導入し、細かな箇所の磨きの品質向上と刻印の内製化を図った。
| 加工機 | 光造形機(機-100) |
|---|---|
| 加工機 | 高周波真空自動遠心鋳造機(機-102) |
| 加工機 | レーザーマーカー |
新しい製品・サービス:複雑なデザインのプラチナ・ジュエリーをダイレクト鋳造で製造する生産体制
ダイレクト鋳造により原型とシリコン型が不要になり、製品を1/3の時間で作れるようになった。納期短縮により海外加工への進出につながり、受注数も増加した。個人顧客や他社ブランドからの複雑なデザインのジュエリー製作依頼にも対応でき、結婚指輪などプラチナ製品のデザインの幅も広がった。短納期にも対応できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業25年、若くして独立し一人で始めた事業でデザイン・鋳造を内製してきた経緯が書かれ、一貫性がうかがえる。経営戦略上の位置付けは明記されていない。
大量生産からの小ロット多品種への移行や、デザイン・鋳造・磨き・石留を一貫して行う点が強みとして示される。定量的な比較はない。
従来工程は原型作成からシリコン型まで多段階で、外注の刻印加工が短納期の妨げと課題が明確。ダイレクト鋳造で納期を約1/3に短縮したと書かれる。
1/3の時間で製品を作れる点や海外加工への進出が記載されるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
職人の技術継承や人の育成が難しいと記載あり。補助事業の遂行体制(人員、事務能力)の具体的な記述はない。
複雑で繊細なプラチナジュエリーの小ロット・短納期・低コストという顧客ニーズと、個人客や他社ブランドからの受注拡大が具体的に書かれる。
ダイレクト鋳造の課題(鬆・引けなど)を実験で調整し初めて成果を得たと記載。中長期のスケジュールや体制は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
プラチナの複雑デザイン鋳造はダイレクト鋳造という高水準の技術で、既存の量産型製法と差別化された高付加価値化を図っている。
海外加工への進出や受注増加が書かれるが、雇用創出や地域波及、川上川下への効果は具体的に述べられていない。
1/3の時間短縮や受注数増加が記載されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
3Dプリンターや光造形機、レーザーマーカーによる内製化など先端技術の活用が書かれ、技術継承の視点もある。サプライチェーンへの貢献は示されない。
3Dプリンターによる小ロット対応など製造の高度化が書かれるが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。
甲府の地場産業である貴金属業界を起点とし地域性が示される。地域の雇用や経済成長への効果は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
人や技術の問題ですね。これから先、技術を持った人はどんどん少なくなっていく状況もあります。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名