ものづくり補助金平成25年度建設業山梨県

太陽熱交換真空管コレクターによる蒸気タービン発電システムの開発

富士ソーラー株式会社

この事例のポイント

  • 太陽熱を効率よく蒸気に変え、電気として取り出す仕組みがなかった。
  • 太陽熱交換真空管と銅ヘッダーで、170℃以上の蒸気を0.85MPaの高圧で取り出す蒸気発生機構を開発した。
  • 太陽光発電と比較して約2倍強の時間効率と面積効率が得られるシステムを開発できた。

事業者のプロフィール

事業者名富士ソーラー株式会社
所在地山梨県 中央市
業種設備工事業
技術分野機械制御,接合・実装
従業員数4人
資本金1,000万円
設立1983年

事業の背景

1983年に中央市でソーラーシステムの施工請負業として創業し、1998年(平成10年)から家庭用ソーラーシステムの開発を始めた。東日本大震災を機に自然エネルギーで電気を作る必要性が高まったことも、開発の動機になっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術太陽熱を効率よく蒸気に変え、電気として取り出す仕組みがなかった。
  • コスト・採算イニシャルコストやランニングコストがかからない、シンプルな構造の発電システムが求められていた。

やったこと

太陽熱交換真空管と銅ヘッダーで、170℃以上の蒸気を0.85MPaの高圧で取り出す蒸気発生機構を開発した。真空管太陽熱ベースフレームから蒸気タービンへの圧力エネルギーの伝達効率を観測し、ベースフレームの流量基準を確認した。水道水は軟水化する自動軟水器を通して給水し、給水ポンプやエア抜き用の弁を設置した。小型蒸気タービンで発電効率を実証し、研究と改良を重ねた。

  • その他自動軟水器給水ポンプ小型蒸気タービン復水蓄熱タンク

新しい製品・サービス:太陽熱交換真空管による蒸気タービン発電システム

事業の効果

太陽光発電と比較して約2倍強の時間効率と面積効率が得られるシステムを開発できた。発電に使った蒸気は復水蓄熱タンクを通じて給湯や冷暖房のエネルギー源としても使える。部品はガラスと銅管で構成されるため資源として再利用でき、二酸化炭素も発生しない。

今後の展望

2016年の市販化を計画しており、既に問い合わせが何件も来ている。まずはスーパーマーケットやコンビニエンスストアなど、冷蔵・冷凍用の電力消費が大きい店舗向けのミドルクラス発電システムとして実用化を進める考えである。

事業者の声

「大切なのは経験と勘、そして創造力ですね」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。