ものづくり補助金平成26年度建設業石川県

国内初、再生フロンガス専用ボンベによる再生フロンガスの提供

北陸エアコン株式会社

この事例のポイント

  • フロン容器の検査と再生を外注しており、外注費がかかっていた。
  • 冷媒浄化式のフロン再生装置を導入し、フロンガスの受け入れ、ガス種測定、再生用容器への移充填、再生、再生ガスの分析検査、合否判定・出荷までの手順を確立した。
  • 回収フロンをJIS基準まで浄化し、高品質な再生フロンを安定的に製造・販売できるノウハウと体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名北陸エアコン株式会社
所在地石川県 金沢市
業種設備工事業
従業員数22人
資本金1,000万円
設立1983年

事業の背景

2015年施行の改正フロン排出抑制法により規制が強化され、回収したフロン類の引渡し先として第一種フロン類再生業者(国による許可制)が位置づけられた。当社は空調設備の整備や廃棄に伴うフロンの破壊処理事業に早くから取り組んできた。2015年9月に許可を取得し、国内では数少ないフロンの破壊と再生を行う事業者となった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算フロン容器の検査と再生を外注しており、外注費がかかっていた。
  • 納期・工程大量に持ち込まれる容器の検査に期間がかかっていた。
  • コスト・採算貸し出し用ボンベの在庫を抱える負担と運賃の負担があった。

やったこと

冷媒浄化式のフロン再生装置を導入し、フロンガスの受け入れ、ガス種測定、再生用容器への移充填、再生、再生ガスの分析検査、合否判定・出荷までの手順を確立した。フロン容器の検査には、受け入れ、バルブ検査、高圧洗浄機による内面洗浄、スコープによる内面検査、ショットブラストによる塗装下地処理、刻印打刻、表面塗装・乾燥までの工程を内製化するため、検査装置や塗装ブースを導入した。ガスクロマトグラフ等による分析検査を含めてノウハウを確立し、容器検査の内製化を実現した。

その他フロン再生装置(冷媒浄化式)
検査測定ガスクロマトグラフ
加工機高圧洗浄機
その他塗装ブース

新しい製品・サービス:国内初、再生フロンガス専用ボンベによる再生フロンガスの提供

事業の効果

回収フロンをJIS基準まで浄化し、高品質な再生フロンを安定的に製造・販売できるノウハウと体制が整った。5年毎の義務であるフロン容器の検査と再生を内製化したことで、外注費を削減できた。大量の容器の検査期間を短縮し、貸し出し用ボンベの在庫負担と運賃を軽減できた。これにより、フロンガスの処理を総合的に取り扱える事業者となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成27年に第一種フロン類再生業者の許可を取得し、フロンの破壊・再生に取り組んできた経緯が書かれている。経営戦略との明確な位置づけは限定的。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    規制強化で第一種フロン類再生業者が新設され、国内でも数少ない破壊と再生の事業者になったと書かれ、市場の希少性はうかがえる。自社の強みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    容器検査や再生の外注費削減、検査期間の短縮、在庫負担軽減など課題と効果は記載がある。ただし数値目標や成長計画の記述はない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    外注費削減や運賃軽減などの効果は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    ノウハウの確立と体制が整ったと書かれ、容器検査工程を内製化した手順も示されている。人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    JIS基準まで浄化した高品質な再生フロンを販売すると書かれ、ボンベ検査の内製化で顧客への提供力が示される。顧客ターゲットの記述は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    受け入れから再生、出荷までの手順が①〜⑥で具体的に示されている。今後の中長期の課題や検証方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    国内でも数少ないフロンの破壊と再生を行う事業者になったと書かれ、再生フロン専用ボンベという取組は一般的な普及度が低いと読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    地球温暖化対策としてフロン規制の強化に対応する点は読み取れる。地域への波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    外注費削減、検査期間短縮、在庫負担軽減、運賃軽減が記載されている。投入額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    フロン再生装置や検査装置の導入は書かれるが、デジタル技術や新しいビジネスモデルの活用はうかがえない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    フロン規制強化に対応した再生事業への進出が書かれ、環境規制を背景とした成長分野への関わりがうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    金沢市の企業として石川県で事業を行っていることはわかるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。