ものづくり補助金平成25年度製造業山梨県

塑性加工用材料切断機から省エネルギー洗浄装置への一貫ラインの試作開発

有限会社ダイエー製作所

成果洗浄良品率 60%→80%

この事例のポイント

  • プレス機の生産能力に対して洗浄工程の能力が上限に達しており、受注機会を逃している。
  • 切断後の材料を連続して洗浄できるよう、高機能切断機と試作洗浄機を導入し、王崎工場に配備して実験を行った。
  • 洗浄良品率 60%→80%。切断から洗浄までを連続して行うことで、切粉や切削液の固着前に洗浄でき、洗浄良品率が向上する。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ダイエー製作所
所在地山梨県 山梨市
業種金属製品製造業
技術分野製造環境
従業員数7人
設立1966年

事業の背景

金属プレス業として創業し、装身具(アクセサリー)の仕事が多く、量産で次々と出荷する時代が続いた。しかし宝飾業界が厳しくなると量産型の仕事は減り、取引先からの回収も難しくなって大きな負債を抱えた。その後、手塚社長が家業を立て直すため実家に戻り、精密プレス加工では多品種・少量生産を受け入れ、カメラ部品、電子部品、プリンター部品、照明器具部品、建築部品などへ扱い品目を広げてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力プレス機の生産能力に対して洗浄工程の能力が上限に達しており、受注機会を逃している。
  • コスト・採算洗浄費用が製造原価のおよそ10%を占め、高い競争力が得られない。
  • コスト・採算切断材の洗浄工程で大きなエネルギーや薬品コストがかかり、手直しの人件費もかかっている。
  • 品質・精度切断材に付着した切粉が加工不良や外観不良につながり、品質を安定させられない。
  • 納期・工程切断を外部委託しているため、輸送時間と運賃が発生し、加工までに時間がかかっている。
  • 品質・精度切断後に切削液や切粉が乾燥して固着し、洗浄に手間と時間がかかり、洗浄良品率が低い。
  • コスト・採算圧縮空気を製造するコンプレッサーが大型で、毎時100A前後の電流を消費している。
  • その他加工品は野外で使用されるため、放置すると油が雨で流され環境汚染につながるおそれがある。

やったこと

切断後の材料を連続して洗浄できるよう、高機能切断機と試作洗浄機を導入し、王崎工場に配備して実験を行った。高機能切断機のすぐ隣に洗浄機を配置し、切断後すぐにコンベアで洗浄へ進む流れとした。試作洗浄機は液体循環方式で、二方向から液体を吐出して隅々まで洗浄できるようにし、液体は濾過して再利用する。洗浄液は水道水でも十分な効果が出ることを実験で確認した。構造材料の大半をアルミ材に特化し、洗浄に要する消費電力を従来100A以内から60A以内とすることを目標にした。

新しい製品・サービス:液体循環を使用した試作洗浄機と、異形材切断を内製化する高機能切断機。

事業の効果

  • 洗浄良品率 60%→80%
  • 洗浄処理時間 15分→12分
  • 洗浄工程の消費電力 100A→60A

切断から洗浄までを連続して行うことで、切粉や切削液の固着前に洗浄でき、洗浄良品率が向上する。洗浄処理時間と消費電力も削減され、洗浄にかかるエネルギーや経費を大きく抑えられる。洗浄工程の能力が上がることで受注機会を取り込み、売上の増加が見込める。環境配慮と国内サプライヤへの安定した品質提供にもつながる。

事業者の声

まずは営業ですよ。そして営業から戻ると今度は機械を動かして。もうその頃はパートさんが3人くらいの小さな工場になっていたので。機械も古くなっていて、気の抜けない作業の連続。ほんとに寝ないで仕事してました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。