ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

小ロット化の為の板金加工機の導入による医療介護用ベットマットレス洗濯乾燥機の開発

株式会社イツミ

この事例のポイント

  • 3次元金型の仕上げを担う熟練職人が少なく、職人の高齢化が進んでいる。
  • ものづくり補助金でマシニングセンターを導入し、3次元金型の機械加工化に着手した。
  • 職人の技に頼っていた3次元金型を機械加工化することで、職人不足への対応を図れた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社イツミ
所在地長野県 諏訪郡原村
業種業務用機械器具製造業
技術分野機械制御,精密加工
従業員数40人
資本金2,800万円
設立1961年

事業の背景

同社は業務用衣料仕上機の専門メーカーで、クリーニング工場用機器や縫製工場用機器などを製造してきた。1990年には世界初の全自動ワイシャツロボット仕上機の開発・量産に成功し、業務用衣料仕上汎用プレス機では現在世界トップクラスのシェアを持つ。企画から板金加工、塗装、組立まで内製する一貫生産体制が強みである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能3次元金型の仕上げを担う熟練職人が少なく、職人の高齢化が進んでいる。
  • 生産能力金型を職人が手で叩きだして仕上げており、機械加工化が求められていた。

やったこと

ものづくり補助金でマシニングセンターを導入し、3次元金型の機械加工化に着手した。金型の3次元データを活用して、職人不足への対応と金型精度の向上を図った。

事業の効果

職人の技に頼っていた3次元金型を機械加工化することで、職人不足への対応を図れた。金型精度が高まり、より高品質な仕上がりを実現する高級プレス機の開発につなげられる見込みである。成果は上がっていると会社は述べている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1990年の全自動ワイシャツロボット仕上機開発など過去の取組は書かれるが、金型機械加工化が経営戦略上どう位置付けられるかは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    業務用衣料仕上汎用プレス機で世界トップクラスのシェアと200機種の標準品、受注後1カ月納品といった強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    職人の高齢化による危機的状況という課題認識は書かれるが、高付加価値化・成長につながる事業計画の中身は具体的に読み取れない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、開発納期短縮や密着性向上の一定の効果が確認できたとあるのみ。

  • 事業を進める体制3

    従業員40人、創業1961年、一貫生産体制と書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質な仕上がりや職人不足への対応という目的は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は電子形状データの活用や三次元形状への対応が課題とあるが、スケジュールや解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高品質・高価格化を図るプレス機の開発が目指されているが、同分野での水準や普及度の数字は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    職人の高齢化による危機的状況への対応は書かれるが、波及効果や雇用創出の規模など国が補助する理由は明示されない。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す補助金額や付加価値増加の数字は書かれておらず、効果が一定確認できたとのみ記されている。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタルデータを活用した機械加工化は書かれるが、サプライチェーン全体へのイノベーション貢献の記述は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野県諏訪郡原村の企業と書かれるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は読み取れない。

今後の展望

高級プレス機の開発に結びつけ、トップブランドとして新たな提案をめざす。

事業者の声

完全内製のメリットはホロット・多品種・短納期に対応できること

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。