回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ヒラバヤシ
| 事業者名 | 株式会社ヒラバヤシ |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 安曇野市 |
| 業種 | 輸送用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 21人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1939年 |
同社は1939年創業で、農業機械などの部品製造から始め、1985年に自動車エアコンの部品製造に進出した。現在は自動車の足回り部品(ナックルステアリング、キャリア)などを大手自動車メーカーに供給している。国は製造工程での有機溶剤全廃の方向を示しているが、洗浄工程は付加価値を生まず新たな投資の回収も難しいため、中小企業は踏み出しにくい実情がある。
抱えていた課題
やったこと
洗浄工程で使用していた有機溶剤トリクロロエチレンを廃止し、有機溶剤を使用しない洗浄設備を新規開発して導入した。導入した炭化水素系の洗浄液を用いる洗浄機は、トリクロロエチレンに比べてランニングコストは比較的安いものの、コストは2倍以上割高である。そのため洗浄工程の搬送・乾燥・排出の一連の工程を自動化し、加工タクトの付加価値を上げて生産性向上を図った。洗浄設備は2015年3月26日に導入を完了し、有機溶剤を使わずに脱脂精度を落とさず洗浄できることを確認した。今後は有機溶剤の使用量を監視する。
有機溶剤トリクロロエチレンの使用を廃止し、作業環境の改善と自然環境への負荷低減を実現した。有機溶剤を使わずに脱脂精度を落とさず洗浄できることを確認した。洗浄工程の自動化により生産性が向上し、新工場に余力が生まれ今後の仕事の幅が広がると見込んでいる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
事例には1985年の自動車エアコン部品進出、カンバン方式の管理体制が書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
足回り部品や中国天津の現地法人で自動車エアコン部品を供給し品質評価を得ていると書かれ、強みは読み取れるが市場分析は記載がない。
トリクロロエチレン使用による環境問題を課題として挙げ、洗浄工程の自動化で付加価値と生産性を上げたと書かれているが、高付加価値化の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
申請担当の平林管理部長の存在と、従業員21人規模の会社であることがうかがえるが、体制の詳細は書かれていない。
自動車部品の安全性や品質の信頼が語られるが、製品の顧客ターゲットやニーズの裏付けは整理されていない。
2015年3月に洗浄設備を導入し同時に第3工場を建設したと時期が書かれ、完了日も示されているが、中長期の課題検証は読み取れない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
有機溶剤を使わない洗浄機は既存の炭化水素型でトリクロロエチレンの2倍以上割高とあり、一般的な普及度は読み取れない。
環境負荷低減と作業環境改善という社会的意義は書かれているが、波及効果や雇用創出の数値は記載がない。
補助金投入額や付加価値増加額は書かれておらず、費用対効果はわずかにうかがえるのみ。
搬送・乾燥・排出の自動化は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
長野県安曇野市での地域立地と明科工場団地への移転が書かれ、地域での事業展開はうかがえるが、雇用創出の具体的な数字はない。
今後は有機溶剤の使用量の監視を行う。
カンバン方式の考え方が根づき、現在の会社の土台ができました
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。