ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

高性能溶接機導入による、医療機器用アルミニウム精密板金難溶接加工技術の革新

株式会社タカノ

この事例のポイント

  • 10年以上使っていた汎用機のため、利益に直結しにくいアルミ加工しかできず、設備更新を悩んでいた。
  • ものづくり補助金の「高性能溶接機導入による、医療機器用アルミニウム精密板金難溶接加工技術の革新」というテーマで採択を受け、10年以上使っていた汎用機を最新のアルミ加工対応機械に更…
  • 最新機械の導入により専任者が不要になり、できる仕事が増えて売上げも計画以上に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タカノ
所在地長野県 松本市
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,精密加工,接合・実装
従業員数81人
資本金1,000万円
設立1972年

事業の背景

株式会社タカノは1972年に岡谷市で設備板金業として創業し、下諏訪の事務機器メーカーとの取引からNC板金加工機を導入して精密板金加工に移行した。ステンレスやアルミの難加工を数多く手がけ、現在はOA・事務機器、半導体・液晶、医療・食品の各分野をバランスよく事業展開している。製品アイテム数は7,000〜8,000で平均ロットは10に満たず、生産管理の負荷が大きい。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力10年以上使っていた汎用機のため、利益に直結しにくいアルミ加工しかできず、設備更新を悩んでいた。
  • 人手・技能古い機械は調整や条件出しに専任担当者のノウハウが必要で、属人化しがちだった。
  • コスト・採算変化に対応するための設備投資コストがかかることが悩みだった。

やったこと

ものづくり補助金の「高性能溶接機導入による、医療機器用アルミニウム精密板金難溶接加工技術の革新」というテーマで採択を受け、10年以上使っていた汎用機を最新のアルミ加工対応機械に更新した。アルミ加工機能と性能に優れた機械を導入し、すべての工程で設備投資を進めて加工の標準化を推進した。これにより誰が担当しても高精度な加工ができる体制を整えた。

加工機最新鋭のアルミ加工対応板金加工機
加工機最新鋭のファイバーレーザー切断機

事業の効果

最新機械の導入により専任者が不要になり、できる仕事が増えて売上げも計画以上に向上した。加工の標準化によって誰が担当しても高精度な板金加工ができる技術力を高めた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の板金加工の延長で精密板金・難溶接に展開したと読めるが、経営戦略上の位置付けは記述が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    アルミ・ステンレスの難加工を多く手がけ、医療・半導体など複数分野に展開している強みは読み取れる。市場動向との関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    汎用機の利益につながりにくさが課題とされ、設備更新で対応したとうかがえるが、高付加価値化の計画としては具体性が薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。売上の計画以上の向上に触れるのみ。

  • 事業を進める体制4

    従業員81名、営業5人、専任者不要の体制、品質保証部など、遂行体制は具体的に読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    アルミ難溶接や医療機器の板金製品に対する高強度化・軽量化ニーズへの対応と顧客分野が明確に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    新工場建設は触れられているが、中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ステンレス・アルミの精密板金は高難度分野で、高付加価値化の方向性はうかがえるが、水準の数値根拠は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    医療・半導体など分野への波及や雇用の話はあるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    費用対効果の数値は示されず、設備更新で利益に直結したという定性的記述にとどまる。

  • イノベーションへの貢献2

    最新レーザー切断機やアルミ対応機の導入は書かれるが、デジタル技術によるサプライチェーン革新の記述は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野県松本市での創業や臨空工業団地への新工場建設など地域との関わりはうかがえるが、地域成長への貢献は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新工場を建設中で、現在の受注で手一杯の状況だが、営業5人で約60社を担当し、新規受注も含めて受注拡大を図る。

  • 目標:手がけるアイテム数は7,000〜8,000
  • 目標:平均ロットは10に満たない

事業者の声

最新機械の導入で専任者が不要になった。しかも、できる仕事が増え、売上げも計画以上に向上した。それが補助金を活用して最新機械を導入した大きなメリットでした

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。