ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

長尺曲げ加工能力獲得による大型食品加工機械の製造対応力の強化

株式会社テクシード

この事例のポイント

  • 長さ20〜30m、幅3mを超す大型食品加工機械の引き合いが増えているが、既存設備では長尺曲げ加工ができず対応できない。
  • 大型ベンダー機を導入し、大型食品加工機械を構成する部品の分割数を減らして、曲げ加工工程と溶接工程の工数削減を達成した。
  • 大型ベンダー機の導入により部品分割数が減り、曲げ加工と溶接の工数が削減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社テクシード
所在地徳島県 徳島市
業種生産用機械器具製造業
技術分野機械制御,情報処理,精密加工
従業員数28人
資本金1,000万円
設立2007年

事業の背景

当社は食品加工機械メーカーである。近年、トンネルフリーザーのような大型食品加工機械の引き合いが増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力長さ20〜30m、幅3mを超す大型食品加工機械の引き合いが増えているが、既存設備では長尺曲げ加工ができず対応できない。
  • 品質・精度部品を小さく分割して製造していたため、曲げ加工や溶接の工数が増え、外観品質が低下していた。
  • 納期・工程部品分割により製造リードタイムが長期化し、特に曲げ加工は段取り替えが多くボトルネック工程となっていた。
  • 人手・技能納期変更や部品の緊急製作の要請が多く、柔軟な生産体制が求められていた。

やったこと

大型ベンダー機を導入し、大型食品加工機械を構成する部品の分割数を減らして、曲げ加工工程と溶接工程の工数削減を達成した。本機に角度センサーを装備し、試し曲げ作業を無くして生産性と作業安全性を確保した。あわせてCAD/CAMシステムの機能を強化し、工程管理システムを導入した。

加工機大型ベンダーマシン
ソフトCAD/CAMシステム(機能強化)
ソフト工程管理システム

事業の効果

大型ベンダー機の導入により部品分割数が減り、曲げ加工と溶接の工数が削減された。試し曲げが不要になり生産性と作業安全性が向上した。CAD/CAMと工程管理システムの導入で品質面と納期面の課題が解決された。大型食品加工機械の製造対応力が強化され、売上拡大と収益力の向上が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存設備で長尺曲げができず分割製造していた課題を示し、大型食品加工機械の引き合い増加に対応する投資だと読めるが、過去の取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    長さ20〜30m、幅3m超の大型機械の引き合い増加という外部環境と、分割製造による工数増という弱みが書かれているが、競争優位性の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    分割製造による曲げ・溶接工数増、外観品質低下、リードタイム長期化を課題として具体的に認識し、大型ベンダー機導入で部品分割数を減らす対策が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上拡大と収益力向上が期待できると書かれるonly、具体的な付加価値額や賃上げの目標値、数値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    CAD/CAMや工程管理システムの導入は書かれているが、人材や事務処理体制についての記述はうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大型食品加工機械の引き合い増加というニーズは読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の取組みとして受注製品への注力、大手顧客の深耕、3年目以降の医薬品業界進出調査が示されているが、スケジュールは大まかである。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    大型食品加工機械の製造能力を高める取組だが、分野の普及度や高水準の高付加価値化についての記述は限定的である。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    食品加工機械の製造対応力強化が述べられるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    工数削減や試し曲げの廃止による生産性向上は書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    CAD/CAMや工程管理システムの導入は記載があるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルは読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島市に所在する食品加工機械メーカーとして記載はあるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長牽引についての記述はうかがえる程度である。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

受注が増加している大型食品加工機械の製造に注力し、品質向上と生産能力の拡大で実績をつくり、顧客からの信頼獲得に努める。大手優良顧客の需要を深耕する。3年目以降は医薬品業界への進出可能性の調査も開始する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。