ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

深紫外LEDの開発

ミマキ電子部品株式会社

この事例のポイント

  • 小型画像認識装置の高精細な画像認識のためには、受光素子を高密度実装する必要があった。
  • 新たな機械装置を導入し、受光素子を高密度実装して高精細度の画像認識と真偽識別性能を高めた。
  • 受光素子の高密度実装により高精細・高精度を実現し、小型画像認識市場の獲得の足がかりができた。

事業者のプロフィール

事業者名ミマキ電子部品株式会社
所在地長野県 東御市
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野バイオ,接合・実装
従業員数280人
資本金7,600万円
設立1989年

事業の背景

同社は水晶振動子事業部、ダイオード事業部、実装事業部、光部品事業部、伝送システム事業部、ハーメチックシール事業部、エコライティング事業部の7事業部から成り、それぞれ開発から製造まで高い技術力を持つ。下請けからの脱皮をめざし、自社製品開発を強めて自主事業の比率を高める計画だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力小型画像認識装置の高精細な画像認識のためには、受光素子を高密度実装する必要があった。
  • 新製品・新技術小型画像認識市場を獲得するため、受光素子を高密度実装して高精細・高精度を実現する技術が求められていた。

やったこと

新たな機械装置を導入し、受光素子を高密度実装して高精細度の画像認識と真偽識別性能を高めた。これによりコストダウンを図り、ATM用の小型画像認識装置を開発した。

新しい製品・サービス:現金自動受払機(ATM)に搭載される小型画像認識装置

事業の効果

受光素子の高密度実装により高精細・高精度を実現し、小型画像認識市場の獲得の足がかりができた。真偽識別性能を高め、大幅なコストダウンを図ることができた。世界の ATM 製造メーカーすべてへの納入をめざしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として自社開発力強化や下請け脱皮の方針が書かれ、小型画像認識装置の開発も一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    世界4社のATM製造メーカーすべてへの納入をめざすと記載され、半導体・生産技術・光技術・実装技術の4分野のコラボレーションによる強みも具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決3

    受託・下請け中心からの脱却という課題認識はあるが、高付加価値化・成長につながる事業計画の具体的な数値や段階は示されていない。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    大幅なコストダウンとあるが、付加価値額や賃上げの目標値、その実現可能性を示す数字は記載されていない。

  • 事業を進める体制4

    従業員280人、7事業部体制、「一人前になるには10年かかる」という技術者育成への取組が具体的に書かれ、遂行体制の裏付けがある。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ATM用小型画像認識装置について、高精細度の画像認識と真偽識別性能の向上、世界4社のATMメーカーへの納入目標が示され、顧客と選ばれる理由が明確。

  • 事業化までの道筋2

    CMOSイメージセンサの自社開発や産学連携への取組はあるが、中長期の遂行方法やスケジュールは具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ATM向け小型画像認識装置の高精度・高密度実装を実現し、真偽識別性能を高めた点は同分野で高水準の高付加価値化をめざす内容と読める。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    ATMや光源の小型化・省エネなど新市場の創出はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する理由の具体的記述は少ない。

  • 費用対効果2

    大幅なコストダウンを図ったとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    光学技術分野での産学連携やCMOSイメージセンサの自社開発に取り組むとあり、サプライチェーンへの貢献がうかがえるが、具体的な波及は示されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    海外移転が続く中で自社開発力を高め下請けから脱皮する方向性が書かれ、構造転換に資する方向性はうかがえるが、成長分野としての具体性は薄い。

  • 地域経済への波及2

    東御市に所在することは書かれているが、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する記述は読み取れない。

今後の展望

世界4社のATM製造メーカーすべてに納入をめざし、CMOSイメージセンサの自社開発にも取り組む。

事業者の声

日本に残る技術分野を見極め、それぞれで最先端をいく独自開発に取り組んでいきたい。でないと生き残れませんから

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。