ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

プレス金型用部品のメンテナンス作業の効率化と汎用化の推進事業

エムケーカシヤマ株式会社

成果予備金型数 3個→1個

この事例のポイント

  • 金型のメンテナンス作業が熟練職人のカンと経験に頼っており、作業の効率化と汎用化が課題だった。
  • 最新の精密コラム型平面研削盤を導入し、熟練職人のカンと経験に頼っていた金型部品の再研磨などのメンテナンス作業の効率化と汎用化を図った。
  • 予備金型数 3個→1個。平面研削盤の導入により、金型部品のメンテナンス作業が効率化され、熟練職人の勘と経験による作業を標準化して一般作業者へ技…

事業者のプロフィール

事業者名エムケーカシヤマ株式会社
所在地長野県 佐久市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数176人
資本金1億円
設立1960年

事業の背景

1960年にプレス加工業として創業し、ブレーキシューやブレーキパッドの自社ブランド製造に移行した。アフターマーケット(補修品市場)に特化し、国内外50カ国以上に供給しており、日本車・韓国車のカバー率やアイテム数は国内有数とされる。一方で海外メーカーとの競合が厳しくなっており、ハイブリッド車やEV車の普及でブレーキパッドの交換需要は減少すると予想されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能金型のメンテナンス作業が熟練職人のカンと経験に頼っており、作業の効率化と汎用化が課題だった。
  • 品質・精度メンテナンス作業の精度を高める必要があった。
  • コスト・採算メンテナンスに時間がかかるため、予備として金型を3つ用意しておりコストがかさんでいた。
  • その他海外メーカーとの競合が非常に厳しくなっており、金型加工とメンテナンスの技術蓄積が重要になっていた。

やったこと

最新の精密コラム型平面研削盤を導入し、熟練職人のカンと経験に頼っていた金型部品の再研磨などのメンテナンス作業の効率化と汎用化を図った。これにより熟練職人の勘と経験の作業を標準化し、研削加工技術を一般作業者へ移転した。あわせて精度向上を実現した。金型部品はグループ会社で製作し、導入設備で自社メンテナンスを行う体制とした。

加工機精密コラム型平面研削盤

事業の効果

  • 予備金型数 3個→1個

平面研削盤の導入により、金型部品のメンテナンス作業が効率化され、熟練職人の勘と経験による作業を標準化して一般作業者へ技術を移転できた。自動車分野での高精度・リードタイム短縮への対応が可能になった。他社が追随しにくい優位性により加工時間が短縮され、継続的なコストダウンにつながった。予備金型を3つから1つに減らせたこともコスト削減に寄与した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来のブレーキ部品・金型加工の蓄積が書かれ、金型メンテナンスの効率化を今後10年の純正品参入の一環と位置づけている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    補修品市場で世界50カ国以上に供給、日本車・韓国車のカバー率が国内有数と具体的に書かれ、強みと外部環境の関係が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    予備金型3つが1つで済むようになりコストダウンにつながったと記され、課題と効果の関係が具体的に示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの具体的な目標値は書かれておらず、コストダウンや予備金型削減の効果がわずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制3

    ほとんどの生産機械を内製化しグループ会社で金型を製作する体制が書かれているが、補助事業の遂行体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多品種少量生産への対応や信頼性の高い製品開発が書かれ、選ばれる理由は読み取れるが顧客ターゲットの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    海外拠点の充実や純正品参入などの中長期方針は書かれているが、本事業の遂行スケジュールや解決方法は詳しくない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    補修品市場で高水準の認証取得アイテム数を持ち、ヨーロッパ向け認証取得数で国内トップクラスと具体的に書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    自動車の高度化に伴う市場成長への言及はあるが、雇用創出や波及効果の国の補助理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    予備金型が3つから1つになりコストダウンにつながったと書かれ、費用対効果をうかがわせるが金額の記載はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    ハイブリッド車・EV普及によるブレーキパッド需要減と純正品への参入方針が書かれ、構造転換への対応がわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    佐久市の3工場とインドネシア工場の拠点は書かれるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後10年で負けない会社づくりを目指し、ハイブリッド車やEV車の普及で減る交換需要を見据えて国内純正品(OEM)市場への参入を計画している。海外拠点の充実や国内生産のコストダウン、工場環境の整備にも取り組む方針である。

事業者の声

これからの10年で、ものづくりのあり方も、お客様の販売の仕方も大きく変化する。今はその足場固めをしっかり行い、大きな変化を乗り越えられる企業にしていきたいと考えています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。