ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

航空機次世代エンジン実験用部品の試作開発及び設備導入

株式会社ミツギ

この事例のポイント

  • 航空機次世代エンジン実験用のオープン/クローズノズルの試作開発にあたり、熱電対センサーの新たな取付方法を確立する必要があった。
  • 次世代航空機実験用のオープン/クローズノズルの試作開発にあたり、熱電対センサーの新たな取付方法を検討し、断線しやすいインコネル製センサーでも断線リスクを回避して安定して取り付けら…
  • 熱電対センサーの新たな取付方法により、断線しやすい材質のセンサーでも断線リスクを避けて安定して取り付けられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミツギ
所在地長野県 東御市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野精密加工,接合・実装
従業員数35人
資本金2,000万円
設立1982年

事業の背景

株式会社ミツギは1982年に創業し、治工具や自動車部品などの金属切削加工を手がけてきた。NC加工機の普及に伴い航空機部品分野にも進出し、現在は航空機分野が売上げの3分の1を占めている。一方で電気自動車の普及による自動車部品点数の削減が予想され、金属切削加工業界の淘汰が危惧されていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術航空機次世代エンジン実験用のオープン/クローズノズルの試作開発にあたり、熱電対センサーの新たな取付方法を確立する必要があった。
  • 品質・精度細穴加工技術と加工精度を高めるための設備が必要だった。
  • 新製品・新技術航空宇宙産業への本格的な参入にはJISQ9100認証の取得が必要だった。

やったこと

次世代航空機実験用のオープン/クローズノズルの試作開発にあたり、熱電対センサーの新たな取付方法を検討し、断線しやすいインコネル製センサーでも断線リスクを回避して安定して取り付けられるようにした。立形マシニングセンタを導入し、細穴加工技術と加工精度の向上に取り組んだ。導入設備により刃物の摩耗が低減し、加工時間も短縮され、安定した品質を確保できた。今後は航空宇宙分野の他の試作開発やJISQ9100認証取得を含め、同業界への本格的な市場参入を目指している。

加工機立形マシニングセンタ
加工機NC加工機

新しい製品・サービス:次世代航空機実験用のオープン/クローズノズル

事業の効果

熱電対センサーの新たな取付方法により、断線しやすい材質のセンサーでも断線リスクを避けて安定して取り付けられるようになった。導入設備による機械性能の向上で、刃物の摩耗低減、加工時間の短縮、安定した品質の確保といった期待通りの成果を得た。今後は航空宇宙分野の他の試作開発や認証取得を進め、本格的な市場参入を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業以来の金属切削加工の経験から航空機部品分野へ進出した経緯がうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    難削材加工を得意とし航空機分野が売上の3分の1を占めるとあり強みは読めるが、市場動向との関係の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決2

    航空機分野の市場拡大への期待や他分野の伸ばし方が課題とあるが、解決に向けた事業計画の具体性は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工時間の短縮や刃物摩耗低減など期待通りの成果とあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員35名、資本金2,000万円の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の説明は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    断線しやすいインコネル製センサーでも安定取付が可能になったと成果があるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    JISQ9100認証取得や他の航空宇宙試作への展開を視野に入れるとあるが、スケジュールや課題解決方法の記述は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    航空機部品の市場参入を目指すとあるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準を示す記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    次世代航空機産業の一翼を担うことや、農業と工業の連携による地域活性化への取組が述べられている。

  • 費用対効果2

    導入設備による精度向上や加工時間短縮の成果はあるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    5軸加工機など最新鋭NC加工機の導入はあるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述は薄い。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    成長分野である航空宇宙産業への進出が事業類型として示され、市場拡大への期待が述べられている。

  • 地域経済への波及3

    東御市の工業振興会会長として地域のものづくり企業との連携や地域活性化に取り組んでいることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

航空宇宙分野における他の試作開発を視野に入れ、認証取得などを含めて同業界への本格的な市場参入を目指したい。

  • 目標:航空機分野が売上げの3分の1を占める

業種と困りごとが近い成果事例

群馬県製造業平成29年度

冷凍マグロ専用刺身醤油の試作開発

鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

効果:製造ロット 32.5kg→65kg

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。