ものづくり補助金平成25年度製造業岐阜県

低糖質かつグルテンフリーのまるごと大豆麺の試作、製造

小林生麺株式会社

成果小麦粉麺と比較して糖質が約90%低減している

この事例のポイント

  • 大豆粉は小麦粉と比べて結着しにくく、どのようにして結着させるかが課題だった。
  • 新たに導入した真空ミキサーをこれまでの経験に基づきカスタマイズし、減圧の度合いを調整して大豆粉を結着させることに成功した。
  • 小麦粉麺と比較して糖質が約90%低減している。大豆麺の生産体制が整い、常温流通が可能でグルテンを含まない生大豆麺を日本で初めて製造した。

事業者のプロフィール

事業者名小林生麺株式会社
所在地岐阜県 岐阜市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数34人
資本金1,001万円
設立1981年

事業の背景

昭和22年創業の生麺専門の製麺業者で、生うどん・生そば・生中華そばから始まり、平成17年に生米粉麺の開発に着手した。米粉麺はグルテンフリー食品として健康志向の消費者から評価を得ている。他社では大豆麺の乾麺や冷凍麺はあったが、生タイプで常温流通の麺を生産している会社はなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術大豆粉は小麦粉と比べて結着しにくく、どのようにして結着させるかが課題だった。
  • 品質・精度麺を常温で流通させるための加工方法が課題だった。
  • 品質・精度小麦を使用する工場でコンタミネーションをいかに防ぐかが課題だった。
  • 品質・精度大豆に含まれる食物繊維のためモソモソしがちな食感を改善する必要があった。

やったこと

新たに導入した真空ミキサーをこれまでの経験に基づきカスタマイズし、減圧の度合いを調整して大豆粉を結着させることに成功した。結着した粉を製麺機で麺状にする工程を確立した。新たに導入した加熱処理殺菌機で真空パッケージした製品に加熱処理を施し、常温流通を可能にした。他製品の工場とは別に新工場を設置して大豆麺専用工場とし、コンタミネーションを防いだ。試作を重ねて大豆麺の食感を改良した。

加工機真空ミキサー
加工機製麺機
加工機加熱処理殺菌機

新しい製品・サービス:低糖質かつグルテンフリーの生大豆麺

事業の効果

  • 小麦粉麺と比較して糖質が約90%低減している

大豆麺の生産体制が整い、常温流通が可能でグルテンを含まない生大豆麺を日本で初めて製造した。食味がよく、小麦粉麺と比べて糖質が約90%低減している。コンタミネーションを防ぐ専用工場も整備された。今後はOEM中心から自社ブランドでの販売を強化する。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に米粉麺を手掛けてきた経緯と生麺専門の強みが書かれ、大豆麺への展開は一貫性があると読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    糖質約90%低減やグルテンフリー認証取得、海外販路拡大など市場ニーズと自社の製麺技術の強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    大豆粉の結着しにくさや常温流通、コンタミネーションといった課題を認識し解決策を示しているが、事業計画としての高付加価値化の数値は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、今後は価格設定や量目を再検討するとの記述のみである。

  • 事業を進める体制3

    既存工場のほか大豆麺専用の新工場を設置した点は読み取れるが、人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    糖質低減やグルテンフリー、食味の改良など価値は整理されているが、顧客ターゲットや需要の裏付けの数値は書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    課題ごとの解決方法と、OEM中心から自社ブランド・店舗販売へ進める方針は示されているが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    国内に製造例がなかった生タイプの常温流通大豆麺を日本で初めて商品化し、糖質約90%低減という高付加価値を示している。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    グルテンフリー需要の高まりへの対応とされるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値増加、生産性向上の数値は示されておらず、費用対効果は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献2

    加熱殺菌処理による常温流通などの新技術は見られるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    健康志向の消費者ニーズに応える食品分野への進出とされるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    岐阜市の製麺業者として海外販路を広げた点はうかがえるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

現在はOEM製造が中心のため、今後は価格設定と量目を再検討しつつ自社ブランドとして積極的に売り出す。「低糖質」を前面に出したパッケージに変更し、ホームページ通販に加え店舗販売の場所開拓にも力を入れる。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。