ものづくり補助金平成25年度製造業岐阜県

中荷重用から重荷重用まで、様々な性能を持つキャスターの製造・販売を行う

岐阜産研工業株式会社

この事例のポイント

  • エラストマー材は通常は軽荷重用キャスターに使われる素材で、中荷重用キャスターに使うには耐久性を高める必要があった。
  • 中荷重用キャスターのタイヤにエラストマー材を使用し、耐久性を高めて中荷重用キャスターとして製品化した。
  • エラストマー材を中荷重用キャスターのタイヤに使うことで、軌道に跡がつきにくく、静音性にも優れたキャスターを実現した。

事業者のプロフィール

事業者名岐阜産研工業株式会社
所在地岐阜県 揖斐郡大野町
業種輸送用機械器具製造業
技術分野接合・実装,測定計測,複合・新機能材料
従業員数62人
資本金6,000万円
設立1968年

事業の背景

岐阜産研工業は1968年創業で、成形事業部、ギフト事業部、キャスター事業部の3事業部を持つ。キャスター事業部は重荷重性能に強みがあり、重荷重キャスターは主に自動車製造業界や建築業界の部品搬送に使われ、1輪で800kgf級、4輪で2,000kgf級の運搬台車にも対応するものがある。一方、キャスターを使う製品メーカーの多くは自社でキャスターを製造せず、キャスター製造企業から購入している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度エラストマー材は通常は軽荷重用キャスターに使われる素材で、中荷重用キャスターに使うには耐久性を高める必要があった。

やったこと

中荷重用キャスターのタイヤにエラストマー材を使用し、耐久性を高めて中荷重用キャスターとして製品化した。この材料はゴムと樹脂の両方の長所を持ち、ゴムのキャスターのように軌道に跡がつかず、プラスチックのキャスターのようなカチカチ音が出ないため静音性にも優れる。エラストマー材のタイヤ部分とプラスチックホイール部分の溶着に苦労したため、数多くの試作を重ねた。補助金により、エラストマータイヤの衝撃吸収性能を測定する装置と、タイヤを成形する金型を導入した。

検査測定衝撃吸収性能測定装置
金型タイヤ成形金型

新しい製品・サービス:エラストマー材を使った衝撃吸収性キャスター用タイヤ

事業の効果

エラストマー材を中荷重用キャスターのタイヤに使うことで、軌道に跡がつきにくく、静音性にも優れたキャスターを実現した。エラストマータイヤの衝撃吸収性能を測定する装置と金型を整えたことで、数多くの試作を経て製品化できた。これにより、中荷重用キャスターの品ぞろえを広げた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    キャスター事業部の強みが重荷重性能と明記され、過去からの製品開発の延長にあることはうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    重荷重キャスターが自動車製造・建築業界で使われると記載があり市場との関係はうかがえるが、競争優位の根拠となる数値比較はない。

  • 課題の認識と解決2

    タイヤの溶着に苦労し試作を重ねたと課題認識はあるが、高付加価値化や成長につながる事業計画の具体は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    数多くの試作を重ねて製品化したと記載があり開発実績は読み取れるが、体制や人材についての具体的記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    静音性や軌道に跡がつかない特長が示され、顧客ターゲットとしてキャスター製品メーカーとのマッチングも挙げられているが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    試作を重ねて製品化した経緯はあるが、中長期の遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    エラストマー材を中荷重用に使う点は新しさがうかがえるが、普及度や高価格化の水準を示す記述は薄い。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    自動車製造・建築業界の部品搬送に使われると記載があるが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    岐阜県揖斐郡大野町の本社工場が示されるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。