ものづくり補助金平成25年度製造業岐阜県

立体物等に対する革新的印刷により、お客様同士のコミュニケーションを広げる・深まる素材の開発・企画

山都印刷株式会社

この事例のポイント

  • 従来は立体物への印刷を自社で一貫して行えず、アイデアがあっても製造を外注に出すとロットが小さく製品化に至らない企画やデザインが多くあった。
  • LED-UVインクジェットプリンター、三次曲面昇華転写システムを導入し、紙(平面)への印刷で蓄えてきた企画力・デザイン力を活用して、オリジナル性・企画性の高い立体物への革新的な印…
  • 製造を外注する必要がなくなり、企画から製品完成までを自社で一貫して行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名山都印刷株式会社
所在地岐阜県 高山市
業種印刷・同関連業
従業員数30人
資本金1,020万円
設立1959年

事業の背景

印刷業は紙離れが進んでおり、コンピュータやスマートフォンの進化、インターネットの普及によりコミュニケーションや情報伝達手段は多様化している。当社は従来の紙媒体に縛られず、自社コンテンツや広告メディアの企画・開発に取り組んできた。飛騨高山のゆるキャラ「ひだっち」をプロデュースし、観光客向けフリーペーパー「ひだっちマガジン」も発行している。印刷会社として培った企画力やデザイン力、「ひだっち」などのコンテンツを活かし、新たなサービスを展開したいと考え本事業に取り組んだ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来は立体物への印刷を自社で一貫して行えず、アイデアがあっても製造を外注に出すとロットが小さく製品化に至らない企画やデザインが多くあった。
  • 生産能力紙媒体中心の印刷事業では、紙離れが進む中で新たなサービスを展開する必要があった。

やったこと

LED-UVインクジェットプリンター、三次曲面昇華転写システムを導入し、紙(平面)への印刷で蓄えてきた企画力・デザイン力を活用して、オリジナル性・企画性の高い立体物への革新的な印刷サービスの開発に取り組んだ。「ひだっち」などの自社コンテンツを用いた新たなデザインを製作するとともに、マグカップやスマートフォンケースなど立体物への印刷に取り組んだ。顧客が写真やイラストなどを簡単に入れられる、顧客同士のコミュニケーションツールとしてのサービスを開発した。

加工機LED-UVインクジェットプリンター
加工機三次曲面昇華転写システム

新しい製品・サービス:立体物(マグカップ、スマートフォンケースなど)への革新的な印刷サービスおよび顧客が写真やイラストを簡単に入れられるコミュニケーション型の印刷サービス

事業の効果

製造を外注する必要がなくなり、企画から製品完成までを自社で一貫して行えるようになった。商品完成までの時間が短縮され、アイデアをスピーディーに製品化できるようになった。顧客の写真やイラスト、作家やクリエイターの作品も迅速に商品化でき、顧客同士や地域のコミュニケーションを活性化するサービスが実現した。補助事業終了後は印刷デザインや印刷できる商品アイテムの種類が増え、オリジナルキャラクター作成などの依頼も増加して相乗効果が生まれつつある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    紙媒体中心の印刷事業から、ひだっちなど自社コンテンツを活かす方向への転換が事業成果として書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    飛騨地域ナンバー1を目指す設備力や、ひだっち等の自社コンテンツという強みが記載されているが、市場分析の数字は見当たらない。

  • 課題の認識と解決3

    紙離れという課題認識と、立体物で企画から提供まで一貫対応する解決策が書かれているが、増収などの目標数値は示されていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社員の企画・アイデア創出機会が増えたとの記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記載は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    マグカップやスマホケース等への印刷、顧客写真入りの簡単な入稿サービスなど、顧客と価値が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    受注サイト設置やペット・子ども向け商品展開など今後の方針はあるが、スケジュールや課題解決方法の記載はわずかである。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    立体物へのLED-UV印刷は新しい分野とうかがえるが、同分野での高付加価値化の水準を示す記述は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の木材を活かした商品やスポーツ大会向け木製メダル製作など地域要素がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    顧客同士や地域のコミュニケーションを活性化するサービスとして、デジタル入稿の仕組みが書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    飛騨高山のゆるキャラひだっちや木製商品など地域の特性を活かし、地元スポーツ大会向け製作も行うと具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は顧客が自ら写真やイラストを入稿できる受注サイトを設けたり、ペット業界、子ども向けのオリジナル商品の展開を行っていく。オリジナル商品を企画から提供まで一貫して手掛けられることを売りにしていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。