鋳物製造における仕上げ加工の機械化による品質向上・コスト低減により精密・複雑形状製品市場への参入を目指す
小型工具を搭載した自動グラインダー機を導入し、自動車エンジン部品などの鋳造で生じるバリの取り除き作業を機械化した。
効果:バリの高さ(CP値) 1.38CP→1.83CP
金子歯車工業株式会社
| 事業者名 | 金子歯車工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県 富士市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 測定計測 |
| 資本金 | 7,800万円 |
| 設立 | 1939年 |
当社は昭和14年(1939年)に富士市で創業し、昭和33年(1958年)に現在の社名に変更した。独自の歯切りシステムによるスパイラルベベルギアの製造を中心に、産業機械、自動車、航空・宇宙、産業用ロボットなど幅広い分野に歯車を納めている。航空機産業への参入を目指してJISQ9100を取得し、平成22年(2010年)には航空機部品の共同受注体に参画、平成28年(2016年)12月には協同組合SOLAEの発起人の一人として活動を始めた。
抱えていた課題
やったこと
今回、非接触式三次元測定機を導入した。この機械は三次元測定(寸法、幾何公差、歯車の精密測定)と輪郭形状測定の機能を併せ持ち、一段取り(ワンチャック)ですべての測定項目を網羅できるため、従来の専用測定機を個別に使う場合と比べて検査工程を短縮・圧縮できる。従来は被測定物に直接触れて測定するため熟練技術が必要だったが、非接触式ではレーザ光照射でデータを取得し、取得データをパソコン操作だけで解析できるため、誰でも測定作業ができるようになった。
| 検査測定 | 非接触式三次元測定機 |
|---|
三次元測定機の導入により検査工程を短縮・圧縮することに成功し、専任技術者の熟練に頼らず誰でも測定できる体制になった。検査工数の負荷が下がり、検査専任技術者2人の労働負荷も減った。製造コストが下がったことで、潜在的なマーケットの獲得に向けた利益が確保できるようになった。さらに、現在の受注金額を下回る価格で他社と競争できるようになり、受注拡大につながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の歯車製造と航空機産業参入の経緯が書かれ、一貫性は読み取れるが経営戦略上の位置付けは明示されていない。
航空機産業への参入と共同受注体への参画が書かれ、強みの活用はうかがえるが市場動向や自社の強み・弱みの分析は薄い。
航空機部品は検査工数が多く製造コスト高が課題と具体的に認識され、検査工数圧縮が解決策として示されている。
検査工程の短縮は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標数値は示されておらず、実現可能性の判断材料は少ない。
専任技術者2人の負荷削減やJISQ9100取得、共同受注体での取組が書かれ、体制の一部は読み取れる。
コスト競争力を持つ航空機部品の製造が必要とされ、他社との価格競争で受注拡大につながると書かれているが、顧客ターゲットは具体的でない。
導入から効果までの経緯は書かれるが、中長期の課題検証や実施スケジュールの詳細は記載がない。
公開されている事例からは読み取れません。
航空機部品の検査工程の効率化が中心で、同分野の高付加価値化・高価格化の度合いは示されていないが、航空機分野への参入は書かれている。
航空機産業を成長分野として期待するとの記述はあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。
検査専任技術者2人の負荷削減と検査工程の短縮が書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
非接触式三次元測定機とパソコンによる解析で誰でも測定できる仕組みが書かれ、デジタル技術の活用はうかがえるが地域や供給網への波及は不明。
航空機産業を成長分野として期待すると記されており、成長分野への進出という点はうかがえるが構造転換への言及は乏しい。
富士市での創業や浜松の共同受注体への参画が書かれるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への効果は具体的でない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
小型工具を搭載した自動グラインダー機を導入し、自動車エンジン部品などの鋳造で生じるバリの取り除き作業を機械化した。
効果:バリの高さ(CP値) 1.38CP→1.83CP
賞味期限印字のリスクを回避するため、カメラで印字を撮影して印字を解析・照合し、高い確率で認識するシステムを導入した。
効果:1日当たりの生産数 52パレット/日→102パレット/日
熟練技術者が持つ匠の技を、定量的に表現して形式知化することに挑戦した。