ものづくり補助金平成25年度製造業愛知県

よりスピーディに、より質の良い試作品を…ワンストップの試作品製造を行う

株式会社タキオン

この事例のポイント

  • 溶接で組み付けた部品は強度を社内で測定できず、保証ができなかった。
  • 溶接の強度を測定できる精密万能試験機を導入した。
  • これまで別途依頼していた機能検査を社内でワンストップに行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タキオン
所在地愛知県 安城市
業種輸送用機械器具製造業
従業員数20人
資本金1,250万円
設立1979年

事業の背景

タキオンは金属加工による試作品づくりに特化し、主に自動車部品メーカーの開発試作を手がけている。ガソリン車だけでなくEVなど次世代自動車の部品の試作も受注している。顧客からは最短納期で、量産レベルの品質の試作品を求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度溶接で組み付けた部品は強度を社内で測定できず、保証ができなかった。
  • コスト・採算機能的な検査は別の検査先に依頼していたため、顧客は試作品を早く安く受け取れなかった。

やったこと

溶接の強度を測定できる精密万能試験機を導入した。これにより、寸法の検査に加えて溶接強度や引張・圧縮などの機能検査を自社で一貫して行えるようになった。機能検査の保証ができるようになり、溶接しにくい箇所などの問題点を事前に顧客へ伝えて提案できる体制を整えた。

検査測定精密万能試験機

事業の効果

これまで別途依頼していた機能検査を社内でワンストップに行えるようになった。顧客はより早く、よりローコストに試作品を手にできるようになった。溶接の強度を保証できるようになり、量産時の問題点を事前に提案できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1979年、金属試作に特化し自動車部品の試作・開発に携わってきたことは読み取れるが、過去の取組との一貫性を示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    3Dデータ処理からプレス・溶接・レーザーまで一貫対応し、精密万能試験機で機能検査まで自社完結できる強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    溶接強度を自社測定できず別途検査を依頼していた課題を挙げ、精密万能試験機導入で解決する計画が具体的に示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    納期短縮や低コスト化の方向性はあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されておらず、わずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制3

    従業員20名で一貫生産体制を運用している旨はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    自動車部品メーカーの試作を主な顧客とし、3Dモデルを事前提示できる点など、選ばれる理由が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    解析ソフト導入や開発川上への進出など今後の方向性は書かれているが、スケジュールや課題解決方法の具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    EV部品の試作対応などに触れるが、分野の普及度や高付加価値化・高価格化を示す記述は限定的である。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    自動車部品の試作を通じた地域製造業への関与はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出を数値で示す記述はない。

  • 費用対効果3

    試作期間短縮やローコスト化が顧客にとって効果として述べられているが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dデータ処理、解析ソフトによるプレスシミュレーションなどデジタル活用が書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は具体性が薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    EVなど次世代自動車部品への対応と他業界への展開の意向がうかがえるが、構造転換への言及は限定的である。

  • 地域経済への波及2

    愛知県安城市の企業として地域製造業との関わりがうかがえるが、地域特性を活かした成長戦略は明示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はより速く試作できるよう設備投資を検討し、解析ソフトでプレス加工のシミュレーションを行うことを考えている。試作の川上に入って提案できる体制を作り、自動車以外の業界にも展開したいとしている。最終的には自社製品を開発することが目標である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。