ものづくり補助金平成25年度サービス業(他に分類されないもの)愛知県

拡散アクリルと木材を樹脂接着させた新しい発光型木材立体文字看板の試作開発

株式会社太陽社

成果木材の切削厚さ(光を透過させる厚み) 0.5mm→0.3mm

この事例のポイント

  • 顧客から木材を使った発光型の立体文字看板の要望があったが、木材で作る技術やノウハウがなかった。
  • 平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業(ものづくり補助金)に申請し、CNCルーターとレーザー加工機を導入した。
  • 木材の切削厚さ(光を透過させる厚み) 0.5mm→0.3mm。木材を使った発光型立体文字看板の試作開発に成功し、木材の切削厚さやアクリル加工の時間短縮を達成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社太陽社
所在地愛知県 岡崎市
業種その他の事業サービス業
技術分野精密加工
従業員数26人
資本金2,000万円
設立1946年

事業の背景

太陽社は昭和21年に岡崎市で設立された看板製作会社で、当初は映画館の手描き看板を主な仕事としていた。その後、鉄道会社関連の塗装や百貨店の店舗設計・装飾、駅や電車の広告、各種イベント・展示会の設営へと業務を広げた。近年はカッティングマシンやプリンターの普及で看板製作が機械化され、ノウハウがあれば一定品質の看板を作れるようになった。売り上げの47%を看板事業が占めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術顧客から木材を使った発光型の立体文字看板の要望があったが、木材で作る技術やノウハウがなかった。
  • 生産能力価格競争や景気の悪化で、技術を武器に受注していた仕事の売り上げが伸び悩んでいた。
  • 生産能力看板事業の売り上げ(全体の47%)を底上げするため、木の切り文字を光らせる開発が必要だった。

やったこと

平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業(ものづくり補助金)に申請し、CNCルーターとレーザー加工機を導入した。木材の切削では、光を透過させる厚みとして予想した0.5mmを目標とし、実際には表面厚約0.3mmまで加工できた。アクリルの加工は1文字15分以内と製作時間の短縮も達成した。10種類の木材を検証し、すべての面で優れていたヒノキを採用した。木材とアクリルの接着は計画通りの数値は達成できなかったが、接着剤だけでもある程度の強度を確保し、均一に光を透過させることに成功した。

加工機CNCルーター
加工機レーザー加工機

新しい製品・サービス:拡散アクリルと木材を樹脂接着させた発光型木材立体文字看板

事業の効果

  • 木材の切削厚さ(光を透過させる厚み) 0.5mm→0.3mm
  • 1文字15分以内と製作時間の短縮も達成

木材を使った発光型立体文字看板の試作開発に成功し、木材の切削厚さやアクリル加工の時間短縮を達成した。木材とアクリルの接着は計画通りにはいかなかったが、均一に光を透過させることができた。完成した試作品をさらに改良し、品質を高めて販売することを目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    顧客の建築設計事務所からの要望を機に、看板事業の売上47%を底上げする目的で木の切り文字開発に取り組んだと書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    売上が価格競争で伸び悩んだ状況から、オンリーワンの商品が強みになると述べられているが、市場規模や競合の具体的分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    看板の価格競争による売上停滞という課題を認識し、発光型木材文字看板の試作で高付加価値化を図る計画が示されている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    切削厚0.5mmの目標に対し0.3mmまで加工、1文字15分以内を達成したとの数値が示され、接着は課題が残ると明記されている。

  • 事業を進める体制3

    柴田取締役が営業部長として関与し、岡崎商工会議所の診断士の助言を受けて申請書を修正したと書かれているが、体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    木のぬくもりや和テイストを前面に出した光る木材文字で、顧客ニーズと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    試作後に改良し品質を高めて販売する方針が示されているが、具体的なスケジュールや手順は書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    両機導入の資金は高額なため補助金申請が必要だったとあるが、資金調達の見込みや財務状況は書かれていない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    発光型木材立体文字看板は新商品で、乳白色拡散アクリルとヒノキを組み合わせた、これまでにない製品として位置付けられている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地産地消で市の観光案内板に採用される狙いや、岡崎市の森林・ヒノキ特産が触れられているが、経済波及の定量的記述はない。

  • 費用対効果3

    両機導入の資金が高額である一方、製作時間の短縮や加工精度の数値が示され、費用対効果の一端がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献3

    CNCルーターとレーザー加工機による高精度切断で、新しい発光型木材看板を生み出す点が示されているが、地域イノベーションへの言及は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岡崎市の森林資源や東海三県の市場規模約200億円に触れ、地域の特性を活かす姿勢がうかがえるが、雇用効果の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

完成した試作品をさらに改良し、品質を高め販売したいと今後を見据えている。東海三県の市場規模は約200億円で、価格・納期面やこれまでにない新商品という強みがあり、大きな優位性があるとしている。

事業者の声

「試作開発の成功は補助金のおかげ」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

長崎県サービス業(他に分類されないもの)平成25年度

大量廃棄される食品廃棄物、規格外農産物の酵素処理による豚用液状飼料化技術の開発

飼料専門家、養豚農家、排出事業者からなる「長崎県食品リサイクルループ高効率システム構築検討会」を発足し、調理くずと野菜くずを組み合わせて栄…

効果:現在は、週30トンの液状飼料を製造し、長崎県内の農場2ヶ所に供給している。

岩手県サービス業(他に分類されないもの)平成26年度

顧客のニーズの先を見据えたカーライフサポートの充実

板金塗装専用工場を新築し、車両塗装と乾燥を行う塗装用スプレーブース、車両の骨格修正に使うフレーム修正機、コンプレッサーの3種の設備を導入し…

効果:フレーム修正作業時間 1.7時間→1時間

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。