CAD/CAM導入による歯科技工物の精度の向上とデジタル化への準備
CAD/CAMを導入し、補綴物の製作工程を手作業中心からデジタル化した。
KARINTO株式会社(A.C.STUDIO)
成果製造工程時間 5時間→2時間
| 事業者名 | KARINTO株式会社(A.C.STUDIO) |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 松阪市 |
| 業種 | 医療業 |
| 従業員数 | 5人 |
| 資本金 | 500万円 |
| 設立 | 2006年 |
歯科技工業界は1人事業所が約8割以上を占め、保険内治療の金属冠を中心に過当競争が続いている。保険外の補綴装置は伸びつつあるが、事業所でCAD/CAMを導入している技工所はほとんどなく、必要な場合は大手の加工センターに外注しているのが実態である。同社は保険外の補綴装置受注が売上の大半を占め、比較的高い収益を確保している。
抱えていた課題
やったこと
CAD/CAMシステムの中から生産性、品質、将来性のあるものを選定して設置した。切削加工では、複数の形の違う模型で反復練習を行い、安定した適合精度を得るために切削加工プログラムの微調整を行った。ジルコニアクラウン・フレームについては、模型製作、ワックスアップまでを行い、自社でスキャナー読み取り、切削加工、焼結までを一貫して行う工程を習得した。外注CADCAMセンターで委託していた技工物と同じものを自社で製作し、適合精度を検証した。
| ソフト | CAD/CAMシステム |
|---|---|
| 加工機 | 切削加工機 |
| 検査測定 | スキャナー |
新しい製品・サービス:ジルコニアクラウン・フレーム
製造工程は従来の5時間から約2時間でCAD/CAM冠を製作できることが確認できた。ジルコニアクラウン・フレームも外注していた技工物と同等の適合精度で製作できるようになった。これにより地域の切削加工センターとしての体制が整い、近隣の技工所や歯科医院からの受注機会の増加と外注費の削減が期待できる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業19年の審美修復ワーク得意の技工所で、CAD/CAMを早期導入してきた経緯が書かれ、一貫性が読み取れる。
保険適用の金属冠は過当競争、保険外が売上の大半と書かれ、外部環境と自社の強みの関係が具体的に読み取れる。
製造工程が従来の5時間から約2時間に短縮と数字で示され、課題と解決策の関係が明確に書かれている。
工程短縮の数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、目標の具体性が薄い。
社員5名や反復練習・適合精度検証の記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は薄い。
患者への高品質・短納期提供や地域の切削加工センター化による受注機会の増加など、顧客と選ばれる理由が書かれている。
段階的な検証を経て外注CAD/CAMと同等の適合精度を確認したと、課題解決の手順が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
ジルコニアクラウンやハイブリッドセラミックのCAD/CAM冠は、金属冠と比べ倍以上の単価で高付加価値化を図ると書かれている。
地域の切削加工センター化や外注費削減が書かれるが、波及効果や雇用創出の数字は示されず、国が補助する理由は薄い。
工程が5時間から2時間に短縮されるなど効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は書かれていない。
口腔内スキャンデータのネットワーク送受信で、歯科医院と技工所の連携を実現すると書かれ、デジタル活用による地域連携が読み取れる。
歯科技工のIT化が先進医療への対応として語られるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。
三重県松阪市の地域で、地域の切削加工センターとして近隣技工所からの受注を増やす計画が書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
歯科技工業界は若年層の就職希望者が少なく、高齢者の占める割合が年々増加している。CAD/CAM冠の保険適用拡大により市場は拡大すると見込まれ、将来は直接患者の口腔内をスキャニングして補綴装置を設計・製作する工程へ変化していくと思われる。
CAD/CAMを導入し、補綴物の製作工程を手作業中心からデジタル化した。
加工用のCAM機として、CAMソフトを含むミリングマシンCAD/CAMを導入した。
効果:適合作業・カラーリングから仕上げまでの時間 100%→70%
歯牙模型を最新型スキャナーで読み込み、そのデータをCADに取り込んでいる。
効果:ジルコニア補綴物の加工時間 180分→30分