ものづくり補助金平成25年度医療、福祉香川県

歯科用CAD/CAMシステム導入による低コスト、短納期、高精度義歯製造システムの確立

ニューデンタルリサーチ株式会社

成果標準納期 8営業日→6営業日

この事例のポイント

  • 従来の機器では生産能力が受注能力を下回り、一部の加工を外部に発注していた。
  • スキャナーなどを設置し、歯を型取りした模型を3次元データに変換した。
  • 標準納期 8営業日→6営業日。システム導入により作業工程が短縮され、標準納期は8営業日から6営業日になった。

事業者のプロフィール

事業者名ニューデンタルリサーチ株式会社
所在地香川県 香川県木田郡三木町
業種医療業
技術分野精密加工
従業員数80人
設立1979年

事業の背景

当社は歯科医師から受注し、セラミック製義歯を製作している。歯科技工士が患者の型取りを行い、それをCAD/CAMで個別に製作している。従来の機器では生産能力が受注能力を下回るため、一部の加工を外部に発注していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の機器では生産能力が受注能力を下回り、一部の加工を外部に発注していた。
  • 納期・工程外部発注に伴い、納期時間やコスト面、細かなリクエストへの対応に問題があった。
  • 納期・工程社内で一貫した一連の流れで作業できるよう機器を導入し、効率化を図ることが急務だった。

やったこと

スキャナーなどを設置し、歯を型取りした模型を3次元データに変換した。そのデータをCADソフトでデザインした後、切削加工用のデータに変換した。ミリングマシンで歯を削り出し、焼結して着色を施し、色を焼き付けた。レジン専用機一式も活用し、CADで設計したデータをもとにセラミックからドリルで歯を削り出す検証を行った。こうした一連の流れをデータ管理化し、作業時間の短縮と生産向上を目指した。

検査測定スキャナー
ソフトCADソフト
ソフト歯科用CAD/CAMシステム
加工機ミリングマシン
加工機レジン専用機一式

事業の効果

  • 標準納期 8営業日→6営業日

システム導入により作業工程が短縮され、標準納期は8営業日から6営業日になった。製作工程の技術的なばらつきも改善され、高精度で品質が安定した。顧客のリクエストに応じた製作にも対応できるようになった。販促活動の充実と営業エリアの拡大により受注量の増加が期待でき、労働時間の短縮や雇用促進にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    40年以上の歴史やCAD/CAM導入の経緯は書かれるが、経営戦略上の位置付けを明記した記述は薄く、一貫性は読み取りにくい。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    営業エリア拡大や販促強化に触れるが、市場動向や自社の強み・弱みとの関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    外注による納期・コスト・個別対応の課題を認識し、納期8営業日から6営業日への短縮という数字で解決を示している。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    納期8営業日から6営業日への短縮は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がない。

  • 事業を進める体制2

    従業員80名や歯科技工士による作業の流れは示されるが、事業遂行の体制や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    短納期・技術向上・適正価格という目標や顧客リクエストへの対応は示されるが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    スキャン、CAD設計、切削、焼結の工程とデータ管理化は示されるが、スケジュールや中長期の課題検証は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    セラミック製義歯の高精度化は触れられるが、同分野での高付加価値化や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    雇用促進や営業エリア拡大に触れるが、波及効果の規模や国が補助する理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果2

    納期短縮の数字はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献4

    CAD/CAMによる工程のデータ管理化や全社IT化が示され、デジタル技術の活用は具体的に読み取れる。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    全社IT化は読み取れるが、成長分野への進出や日本経済の構造転換との関係は書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    香川県の所在地と営業エリア拡大は触れるが、地域特性を活かした付加価値や雇用創出の具体像は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。