ものづくり補助金平成30年度医療、福祉宮城県

新型高精度スキャンシステムの導入による小児から高齢者への即日治療の実現

この事例のポイント

  • 従来の治療法では来院回数が多く治療期間が長くなるため、小児や多忙な子育て世代や高齢者の負担が大きかった。
  • 口腔内を三次元データで記録する新型高精度スキャンシステムと、セラミックやジルコニアから修復物を削り出すミリングマシン、修復物を焼成する「スピードファイア」を導入した。
  • 新型高精度スキャンシステムの導入により即日治療が可能になり、小児から高齢者まで様々な年齢層やニーズに対応できるようになった。

事業者のプロフィール

所在地宮城県 名取市
業種医療業

事業の背景

当院は仙台空港に近く外国人観光客も多いため、即日治療のニーズが高い。患者は小児から高齢者まで幅広く、治療の質と負担軽減が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の治療法では来院回数が多く治療期間が長くなるため、小児や多忙な子育て世代や高齢者の負担が大きかった。
  • 納期・工程修復物の作製を技工所に外注していたため、型取りから出来上がりまで1~2週間かかっていた。

やったこと

口腔内を三次元データで記録する新型高精度スキャンシステムと、セラミックやジルコニアから修復物を削り出すミリングマシン、修復物を焼成する「スピードファイア」を導入した。これにより院内で詰め物などの修復物を作製できるようになった。院長自らが歯科技工士の国家資格を取得し、導入機器を活用して内製化を行った。

検査測定新型高精度スキャンシステム
加工機ミリングマシン
加工機スピードファイア

事業の効果

新型高精度スキャンシステムの導入により即日治療が可能になり、小児から高齢者まで様々な年齢層やニーズに対応できるようになった。院内で修復物を作製できるため、外注時に比べて安価に提供でき、保険診療の範囲で治療できることも患者に喜ばれている。今後は海外からのインバウンド客の即日治療やデンタル・ツーリズムも視野に入れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    従来は技工所に外注していたが、院内での修復物作製を始めた経緯は書かれている。過去の取組との一貫性を示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    仙台空港や名取駅に近く外国人観光客が多いことや、即日治療の需要が書かれている。競争優位の根拠としては具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    来院回数が多く治療期間が長いという課題に対し、即日治療の実現で対応したと具体的に書かれている。ただし効果の数値はない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    製作期間が1~2週間から即日になると書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制4

    院長自ら歯科技工士の国家資格を取得し、院内で内製化を行うと具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高品質かつ手頃な価格、普通の保険で治療できる点、口コミで患者が増えている点など、選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の計画として、インバウンド向け即日治療や3Dプリンターの導入検討が書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    即日治療や院内での修復物作製は、歯科医療の中で高付加価値を狙う取組と読めるが、普及度を示す記述は少ない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    仙台空港の近くでインバウンド客や即日治療の需要があると書かれているが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    外注時より安価に提供できるようになったと書かれているが、補助金投入額に対する効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    スキャンシステムやミリングマシンを使った院内作製は先端的な取組と読めるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    デンタル・ツーリズムの構想や名取駅・仙台空港との近さに触れており、地域の特性を活かす方向性は読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は3Dプリンターの導入も考えており、新しい技術を取り入れてより患者のための治療を検討している。インバウンド観光客の即日治療やデンタル・ツーリズムの可能性も視野に入れている。

事業者の声

このシステムを用いれば、即日治療が可能です

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。