ものづくり補助金平成25年度製造業三重県

自社開発の熟成技術による地域産品活用型健康食品の開発

株式会社元気

成果5g分包を44,789包作成し、顧客等へ無償供与

この事例のポイント

  • ニンニクを熟成醗酵する熟成技術を他の素材へ活用することが主要な経営課題となっている。
  • 地域産品の梅と柑橘類を熟成加工するための低温型熟成器を2式設置した。
  • 5g分包を44,789包作成し、顧客等へ無償供与。熟成技術を地域産品の梅・柑橘類に展開する試作を行い、熟成じゃばらのペーストと5g分包を試作して顧客に無償供与し評価を受…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社元気
所在地三重県 紀北町
業種食料品製造業
技術分野バイオ
従業員数27人
資本金3,500万円

事業の背景

同社は「無添加・無加水・自己発酵」を旨とする熟成発酵黒ニンニクの技術を有している。国産ニンニクの8割は青森県に集中しているため、材料確保の地域的偏在性が高いという状況がある。このため、地域産品である梅や柑橘類の熟成加工に技術を活用し、企業基盤の強化と地域雇用の確保を図ることを計画した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ニンニクを熟成醗酵する熟成技術を他の素材へ活用することが主要な経営課題となっている。
  • 人手・技能国産ニンニクの8割は青森県に集中しており、材料確保の地域的偏在性が高い。

やったこと

地域産品の梅と柑橘類を熟成加工するための低温型熟成器を2式設置した。じゃばらおよび生梅の熟成を開始し、温度・湿度管理を行いながら熟成を継続した。じゃばらのペーストの試作品を開発し、アルミ分包にした5g分包を44,789包作成して顧客等へ無償供与し評価を受けた。生梅は水分調整と湿度管理が不具合となり多乾燥化してペースト状にできず、失敗に終わった。健康機能性については、鈴鹿医療科学大学に委託して受託研究完了報告書を受領した。

加工機低温型熟成器

新しい製品・サービス:熟成じゃばらペースト、熟成じゃばら分包

事業の効果

  • 5g分包を44,789包作成し、顧客等へ無償供与

熟成技術を地域産品の梅・柑橘類に展開する試作を行い、熟成じゃばらのペーストと5g分包を試作して顧客に無償供与し評価を受けた。大学の受託研究では、熟成じゃばらにアレルギー抑制に効果を発揮する物質が含まれることが示唆された。一方、生梅はペースト状にできず失敗した。今後は第二、第三の健康食品の柱として熟成無塩黒うめ・熟成黒柑橘の市場化を進め、企業基盤の強化と地域雇用の確保を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    熟成黒にんにくの技術を他素材へ活用することが主要経営課題と明記され、既存の熟成技術との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    国産ニンニクの8割が青森県に集中する材料確保の偏在性を課題として挙げるが、市場動向や競争優位の具体的な分析は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    材料確保の偏在性という課題を認識し、梅・柑橘の熟成加工で第二の健康食品の柱とする方向性が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    企業基盤強化や地域雇用の確保を目標にしているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    試験研究機関への委託契約や熟成器の設置など実施体制の一部は読み取れるが、人材や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    じゃばらの健康機能性について大学の評価報告を得て、無償供与で顧客評価を受けたことは読み取れるが、ターゲットや選ばれる理由は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    事業化の5年間スケジュールや生梅の失敗と湿度管理の課題が示されており、課題と対応の方向はある程度読み取れる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    熟成梅・柑橘は同分野で高付加価値化を狙う方向とうかがえるが、普及度や高価格化の具体的な根拠は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    地域産品の活用による地域雇用の確保と地域活性化への貢献が目的として書かれているが、波及効果の定量的説明はない。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す数値や付加価値額の増加見込みは書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    健康食品の柱を増やし企業基盤を強化する方向性はうかがえるが、構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及4

    地域産品の梅・柑橘を活用し、地域雇用の確保と地域活性化への貢献を目指すと具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

地域産品の梅・柑橘を素材にした健康機能性食品として信頼できるデータを検証し、市場化戦略の一環としていく。熟成黒うめ・熟成黒柑橘を軌道に乗せて企業基盤の強化と地域雇用の確保を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。